厚労省、「健康日本21」最終評価報告書 

 厚生労働省は10月11日、「健康日本21(第二次)」最終評価報告書を公表、睡眠による休養が不十分な者の割合が増加していることが示された。ロコモの認知度は4割台が続き、“50%の壁”に阻まれているとしている。2013年からスタートした「健康日本21(第二次)」は、目標設定後10年をめどに最終評価を行うこととしている。目標は53項目。最終評価の結果、「目標値に達した」とするA評価は8項目、「現時点で目標値に達していないが、改善傾向にある」とするB評価は20項目で、あわせて約5割だった。

 

 A評価となったのは、「健康寿命の延伸」「認知症サポーター数の増加」「低栄養傾向(BMI20以下)の高齢者の割合の増加の抑制」など。一方、「悪化している」とするD評価は、①メタボリックシンドロームの該当者及び予備群の減少、②適正体重の子どもの増加、③睡眠による休養を十分とれていない者の割合の減少、④生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者の割合の減少―― の4 項目となった。③に関しては、目標設定時の国民健康・栄養調査では、睡眠による休養を十分とれていない有訴者率は20%前後で推移。最終評価時の2018年は21.7%で、目標の15.0%に達せず、ベースラインの18.4%から増加しており、D評価となった。つづく

 

 

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