「食品開発展」盛況、470社超出展

 機能性素材や受託製造サービス、各種機器などが集結する「食品開発展2022」(主催・インフォーマ マーケッツ ジャパン㈱)が10月12〜14日、東京ビッグサイト西1・2ホール&アトリウムで開催され、470社超が出展した。コロナが落ち着き、約150社が新規出展。海外からは21の国・地域から約50社が出展した。トピックは、「機能性表示対応」「フェムケア」「プラントベース」「乳酸菌」など。出展企業からは、「新規の商談が進んだ」「新規・既存顧客含め来訪者が多かった」「東南アジアから引き合いがあった」などの声が聞かれた。

 

 1990年にスタートした「食品開発展」は今回で33回目。ヘルスイングリディエンツジャパン(Hi Japan)、美味しさに関わる素材・技術を集めたフード・テイストジャパン(FiT Japan)、分析・計測、衛生資材、製造技術を集めたセーフティ&テクノロジー(S-tec Japan)、フードロス削減のためのフードロングライフジャパン(LLj)――の4展を実施した。今年は3年振りに復活出展する企業も多数出るなど、以前の賑わいが戻りつつある状況となった。

 

 機能性素材では、乳酸菌や青汁、DHA、オリゴ糖、キノコ素材など、実力派素材が存在感を示した。ここ数年話題を集めているCBDやNMN、コオロギなど、新素材も多数出品された。乳酸菌は主要サプライヤーが集結し、各社独自菌株の特長をPRした。また、今回目立ったテーマが「フェムケア」シーンへの提案。経済産業省の発表では2025年に1兆円規模に到達すると試算される新たな分野に、来場者からの熱視線が注がれた。出展社からは「フェムケア素材への関心が高く、反応も非常に良かった」との声が聞かれた。会場では機能性食品素材にとどまらず、フェムケア製品の受託製造をPRする企業も見られ、「フェムケア」が大きな話題となった。

 

 「プラントベース」の提案も多く、健康食品素材をプラントベースの食品素材として行う企業もあった。アップサイクル素材など、SDGs対応を訴求する企業も目立った。訴求で多かったのは、睡眠、ストレスなど。特に睡眠は機能性表示と絡めて提案する企業が複数に上った。海外からは、イギリス、インド、インドネシア、カナダ、韓国、シンガポール、スペイン、タイ、台湾、中国、ドイツ、ノルウェー、米国、ラトビアなど、21の国・地域から約50社が出展。乳酸菌、植物プロテイン、ボタニカル素材など、海外の新素材がお披露目された。出展者からは、「想定以上の商談ができた」「セミナーの反応が良い。今後に期待している」「プラントベースの試食が好反応」などの声が聞かれた。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1750号(2022.10.19)で
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