別冊【機能性表示食品 開発ガイド2022】 受理5000品突破、届出者1,300超 新規参入続々

 昨年9月に受理数4,000品を超えた機能性表示食品。今年6月に5,000品の大台を突破し、届出者数は9月、1,300に到達した。今年はヤクルト本社の「Yakult1000」「Y1000」が大ヒット。一方、一昨年に初めて受理された「免疫」表示は、キリンのプラズマ乳酸菌のみという状況となっている。各企業による新表示へのチャレンジは続いており、新規性のある画期的な表示の登場が期待されている。

 

 21年度は超ハイペースでの受理が進み、年度トータルは過去最高の1,445品を記録。その後もコンスタントな届出が行われているが、届出日ベースの受理数を見ると、2246月は296品で前年同期比6.9%減。受理ペースが鈍化している。916日時点の届出取り下げを除く累計数は5,239品。届出者総数は1,303となった。今年度は現時点で67事業者が新規受理となっており、ジェリータジャパン、日本タブレット、亀田製菓、アルプス薬品工業、モデーアジャパン、ニッピ、日本農産工業などが受理されている。

 

 受理数トップは東洋新薬で、2位がファイン、3位が伊藤園、4位が森永乳業、5位がアサヒ飲料。“50品超え”は9社となった。上位30社の合計は1,489品で、全体の28%を占めている。剤型は「サプリメント」が増加傾向にある。前年同時期に52.2%だった「サプリメント」の割合は、今回調査で53.8%に増加。前年同時期45.0%だった「その他加工食品」は43.4%となった。なお生鮮食品は2.7%。

 

 機能性関与成分はGABAの独走態勢が続き、単独配合のみで537品に採用。2位の難消化性デキストリンとの差を広げている。機能性表示を編集部判断で分類した結果、もっとも多い表示は「脂肪系(中性性防、体脂肪、内臓脂肪等)」で全体の15%となった。近年目立つのが、「血圧+ストレス」「関節+肌」「脂肪+冷え」「疲労+ストレス+血圧」「快眠+アイケア」「アイケア+肌」といった複数表示を行うケースだ。5以上の表示を行うものもみられる。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1749号・別冊「機能性表示食品 開発ガイド2022」(2022.10.5)で
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