JACDS、機能性表示食品販売実証 PI値5.6倍に(ココカラファイン静岡伊勢丹店)

 日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)が8月19日から3日間、東京ビッグサイトで開催した「第22回JAPANドラッグストアショー」で行われたパネルディスカッション「食と健康実証実験報告とドラッグストアにおける今後の食と健康」で、ウエルシア、マツキヨココカラ、スギ、サンキュウドラッグの4社16店舗で実施した実証実験結果についての報告があった。今回、JACDSが消費者庁に事前に確認した表示物5点(お腹サポート、ストレスサポート、睡眠サポート、認知サポート、免疫サポート)を売り場に設置し、店舗従業員への相談回数、販売数量の変化など消費者の購買行動を検証した。

 

 その結果、新表示による売り場への立ち寄りは全体として増加。設置カメラで人数を測定した店舗では、「実証期間中1ヵ月で512人」という報告もあった。5つ全ての表示物を設置したココカラファイン静岡伊勢丹店では、機能性表示食品のPI値(来店客数1,000人当たりの商品買い上げ率)が0.3%から1.7%と約5.6倍に増加。他の実証店舗も「0.2%から0.9%(約4.5倍)」「1.3%から2.1%(約1.6倍)」など全体として増加傾向を確認。一方、免疫など社会情勢から注目されているテーマは、他のテーマよりも増加の幅が少ない傾向にあり、「市場の顕在化しているものより、新たな気付きを与えて潜在マーケットを獲得したものがPI値の増加傾向から読み取れる」とした。相談対応では、「約2ヵ月間で36件」との報告もあった。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1748号(2022.9.21)で
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