特集【アレルギー対応素材】 エビデンスベースの新原料続々

 日常的な疾患として増加するアレルギー症状は、鼻炎、花粉症、喘息、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、食物アレルギーなど多岐にわたる。厚生労働省「アレルギー疾患対策の方向性等」では、国内全人口の2人に1人が何かしらのアレルギー疾患に悩まされていると推定。発症機序や悪化因子などの解明が進む中、アレルギー疾患の免疫システムや病態の解明はいまだ不十分で、医療機関では、抗原回避を中心に生活環境の確保や改善、抗炎症剤等の薬物療法による長期的対処療法を行うのが一般的だ。

 

 対策や効果などを測定するための基本となる効果基準が規格化されていない中、健康食品市場では、アレルギー対応素材として、乳酸菌、酢酸菌、ビフィズス菌といった菌類をはじめ、べにふうき、ルイボス等の茶類、青蜜柑、ジャバラ等の柑橘類ほか、シソやグァバ、ケルセチンなど様々な原料が流通している。2021年、2022年の花粉シーズンは、例年と比べ飛散量が大幅に少なく、コロナ禍に伴う外出自粛などの影響もあり、花粉対策サプリの需要が減少。一方で、コロナ禍に伴う健康志向の高まりなどを受け、アレルギー対応はもとより、美容や関節対応をはじめ、身体、精神活動への寄与、日常生活全体のQOL向上、コロナ禍で変化した生活様式への対応など広義な領域への提案が進んている。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1747号(2022.9.7)で
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