特集【男性サポート商材】 活力系、コロナ禍でニーズ拡大

 活力系商材に用いられている機能性素材は、抜群の認知を誇るマカをはじめ、トンカットアリ、カンカ、高麗人参、ガラナ、ムイラプアマ、ニンニク、オリーブ葉抽出物、紅景天、ウアナルポマチョ、L-シトルリン、L-アルギニン、亜鉛、岩石抽出物―― などが流通。スッポン、マムシ、ナマコ、豚睾丸といった動物性素材も体感性が評価され、根強い人がある。ドラッグストアや総合ディスカウントストアでは、飲料、サプリメントなどの商品が並ぶ。近年の傾向として「活力+肉体美」を訴求した商品や、男性の妊活サポート向けの商品が増えている。

 

 コンビニエンスストアなどで「凄十」シリーズを展開する宝仙堂は、飲料商品が伸び、前年比2ケタ増の売上を達成。「既存ユーザーに加え、コロナ禍では、スタミナ・体力アップを求めて購入するユーザーも増えているようだ」と話す。「マカの元気」シリーズの飲料を店販中心に展開するポッカサッポロフード&ビバレッジも2021年の販売数量は前年比をクリア。昨年12月に栄養ドリンク男性ユーザーに実施した独自調査によると、「滋養系栄養ドリンクに期待することとして、疲労回復、やる気・集中力アップ、元気・活力アップを挙げる回答が上位を占めた」という。今秋には新成分を加え、パッケージも刷新したリニューアル品を上市する。このほか、店販・通販メーカーからは「コロナ初期の数ヵ月は販売量が減少したが、それ以降は増加傾向にある」「通販では、高齢者ユーザーが増えている」「精力アップ以外の利用が進むと共に、購入者層も広がっている」など、需要増の手応えを感じるコメントが多数聞かれた。

 

 活力系同様に、超高齢者社会を背景に、注目されるのが排尿トラブル商材。高齢者を中心に「1 日何日もトレイにいく」「排尿後に残尿感が残る」「夜間の頻尿が続く」など、排尿トラブルに悩む人は1,000万人ともいわれる。サポート素材としてメジャーなのがノコギリヤシ。国内市場では、トップシェアを誇るインデナジャパンをはじめ、BGG Japan、サンブライトなどが原料を供給。原料価格はキロ当たり2万円台から4 万円前後で推移する。ノコギリヤシ以外では、ペポカボチャ、ボタンボウフウ、シーベリー、シークヮ―サー、ミスカミスカなどが流通。新たな動きでは、沖縄アロエが沖縄県産シークヮーサー由来のノビレチン配合商品を用いたヒト試験で夜間頻尿改善効果を確認した。同社では、研究成果を活用し、機能性表示食品の届出を進めていく。つづく

 

 

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