特集【アミノ酸・ペプチド〈第二部〉】 注目のタンパク質

 本紙が受託加工・製造事業者を対象に行う健康食品受託加工・製造調査(22年上半期)において、プロテインが人気受注素材の第3位にランクインした。22年下半期の人気受注予想でも第3位に浮上、業界での注目度が高まっている。新商品は今年、『スリムアップスリムシェイプ・BEAUTY in PROTEIN』(アサヒグループ食品)のほか、『ザバス・MILKPROTEIN 脂肪0フルーツミックス味』(明治)、『プロテインバーPRO アーモンドクッキー』(ブルボン)などが発売された。『PROFITささみプロテインバー』(丸善)はコンパクトサイズのラインアップ拡充も。同社では「手軽さ訴求でユーザーの幅を広げたい」としている。

 

 コンビニ店頭では、タンパク質の摂取量が一目でわかる取り組みも進んでいる。セブンイレブンは昨年5月、タンパク質摂取が一目でわかるマークを商品パッケージに記載する取り組みを始めた。商品100g当たりタンパク質16.2g以上、または100kcal当たりタンパク質8.1g以上を満たす商品に独自のマークを記載。「コロナ禍において、より健康に配慮した商品を求めるニーズに対応するアイテムの拡大、訴求を続けていく」としている。このほか、店頭ではプロテインバーを集めたコーナー展開も進めている。

 

 プロテインパウダー、ゼリー、バー、経口栄養流動食、大人向け粉ミルクなどのタンパク補給食品の市場規模は、2021年に2,000億円に。この10年で4倍に成長した(富士経済フードビジネスソリューション調べ)。成長の背景には、消費者の認知度向上、ユーザー拡大、相次ぐ新規参入、商品数の急増がある。とりわけプロテインパウダーの成長が全体を牽引しており、女性や高齢者などの利用が広がっている。商品開発ではタンパク質含有量の競争が始まっており、1食当たり15gが標準になりつつある。市場における由来成分別販売動向は乳由来が5割で最も多い。一方、世界的な価格高騰などもあり、エンドウ豆や昆虫由来が今後大きく増加する可能性がある」としている。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1745号(2022.8.3)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら