夏季特別号【2022年上期総括と下期展望】 経済不況で広がる不安、健食市場への影響は

 2021年の健康食品市場は前年比0.3%減の約1兆2,700億円となった。通販が7年連続で拡大、ワンストップショッピングの場としてDgSも堅調。一方で訪販・MLM、食系店舗は苦戦した。22年上半期も、前年に続きコロナの影響に翻弄された。全国的なオミクロン株の流行で感染者が急増。1月7日には「まん延防止等重点措置」が出された。先行きへの不安が募る中、重点措置は3月21日に解除され、外出が増加、開放的な空気が広がり、消費行動には変化が起きた。百貨店は賑わいを取り戻し、人々は大型連休でレジャーに繰り出した。外食費が増加する一方、内食需要は減少。ネット通販は26ヵ月連続のプラスと快進撃が続くが、最近支出増に寄与しているのはこれまで控えられてきた宿泊料やチケットなどで、健康食品は今年に入りマイナスとなる月もある。また、ネット通販の利用率は頭打ち状態。コロナ直後に起きた“変化”はまた違ったものへと“変化”しようとしている。7月に入り感染者数が増加、第7波が指摘されるが、これまでとの違いは、外出規制の機運が高まっていないことだ。ロシア・ウクライナ情勢、円安、原料高、人口減など、市場を取り巻く環境は厳しい。しかし人々の健康志向は揺るがない。高まる健康志向に応えるために、変化を見極め、withコロナ時代の成長戦略を描くことが重要になっている。つづく

 

 

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