【トピックス】 フェムテック参入で成功する企業

 今年2月開催の「健康博覧会2022」では、女性ヘルスケアの業界動向分析を行う「ウーマンズ」と健康博覧会のコラボにより『フェムテックゾーン』を実施。200製品以上が集結し盛況となった。次回2023年2月8~10日の「健康博覧会2023」では同コラボにより『ジェンダード・イノベーションEXPO』を実施する。ウーマンズ代表の阿部エリナ氏にフェムテック参入で成功する企業の特徴を聞いた。

 

 「フェムテックを『一部の特別な企業にしかできないこと』と考える企業が多いですが、既存製品や技術の見直しで、フェムテックをキーワードとした新製品・サービスを生み出すことができます。特に女性向けの素材や製品を扱ってきた企業の場合、打ち出し方やマーケティング手法を変えることで参入できます。フェムテックの開発アイデアを生み出すコツは、「フェムテック」の定義にこだわるのではなく「女性の健康課題を解決すること」に主眼を置くことです。生理、妊娠、更年期限らず、女性の健康課題は多様であることを知ると「うちの会社も参入できる」と思えます。例えば女性向けプロテインは、フェムテックとして、百貨店でのイベントで注目を集めていました。

 

 フェムテック事業で成功する企業の特徴としては、定義やフェミニズム的な主張に偏りすぎないことが挙げられます。女性は「自分の困りごとを解決してくれる製品か?」「欲しいと思える価格か?」といった基準で購入をジャッジしています。また製品開発には、女性だけでなく、男性や、女性ヘルスケア事業に経験があるメンバーをチームに加えると、冷静に、マーケティングに基づいた“売れる製品”の開発ができます」。

 

 

詳しくは健康産業新聞1744号(2022.7.20)で
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