連載【自然食品店・オーガニック専門店の戦略】 自然 食品・サプリメント専門店「コスモス ハーモニー」

 ㈱ライジング(東京都板橋区)は、地域密着型の自然食品・サプリメント専門店「コスモスハーモニー」を展開している。健康食品の知識を持つ専門スタッフが健康相談に対応するなど、顧客接点を深めた店舗運営を行う。「自然食品はネットでも買える時代になったが、自宅から歩いて購入できることに意味がある」という代表取締役・高尾和彦氏に話を聞いた。

 

──店舗運営のコンセプトは?

 

 地域密着型の自然食品専門店として、こだわり食品を30年以上販売してきました。池袋や渋谷など、遠方の専門店に行かずに購入できる利便性が評価され、年配を中心とする固定客に利用されています。地域に根付ざした小回りの良さを武器に営業を行っています。

 

──品揃え・客層は?

 

 一般食品や健康食品、化粧品、雑貨を2,000品目ほど取り扱っています。食品は無添加のもの。野菜は無農薬か特別栽培のものを販売しています。毎週火曜日に新鮮な野菜を入荷しています。客層について、昨今では自分の子供に安心・安全な食品を食べさせたいという子育て世代が増えました。全般的に若い世代がオーガニックに関心を持つ傾向にあり、在宅需要で自然食品を求める傾向は強まったといえます。自然食品やオーガニック食品はこれまで高級品のイメージがありましたが、最近は利用者の裾野も広がり、植物性のプラントベース食品を求める人も目立ちます。

 

──売れ筋・販促は?

 

 腸活ブームを受け、酵素関連が売れています。乳酸菌関連も主婦層や高齢者中心に需要があります。コロナ禍で抗菌・抗ウイルスが注目され、アマゾン流域に自生するマメ科の植物・コパイバマリマリの樹液で作った『コパイバマリマリ原液』も伸長しました。販促について、セールチラシのダイレクトメールを毎月一回の頻度で送付しています。高齢者を中心に商品配達の需要も根強いです。こうした外商の販売は当店の強みだと思っています。長年この業界に携わっているため、店頭にない商品も概ね取り寄せることができます。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1744号(2022.7.20)で
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