札幌で統合医療機能性食品国際学会

 「統合医療機能性食品国際学会第30回年会(ICNIM2022)」が7月9、10日の2日間、札幌市内で開催され、国内から151人の関係者が参加した。開催に先立ち、経済産業省北海道経済産業局地域経済部部長の辻純朗氏、北海道副知事の土屋俊亮氏、札幌市市長の秋元克広氏が祝辞を述べた。辻氏は、「本学会は、国内外における多くの優秀な研究者が統合医療分野における機能性食品の新たな可能性を探求する貴重な機会」と強調した。土屋氏は、2013年に創設した北海道食品機能性表示制度「ヘルシーDo」を紹介。認定商品(69社・131商品)が増え、今年度は生鮮食品も認定対象に追加するなど、制度の充実を図ることに言及した。同氏は、「この学会が機能性食品の開発促進、あるいは関連産業の発展に繋がることを期待したい」と述べた。

 

 基調講演では、大阪大学免疫学フロンティア研究センターの宮坂昌之氏が「感染症と免疫」と題して講演した。同氏は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、生活習慣病が悪化することや、種々の後遺症が残ることなどを海外の研究報告を交えて説明。「新型コロナは、決してただの風邪ではない」とし、重症化や死亡リスクを下げる対策の1つとして、「運動や体重維持」を挙げた。同氏は、「情報が錯綜する中、パンデミックについて正しい知識を持つことが大事」と述べた。一般講演では、北海道大学病院消化器外科学Ⅰの神山俊哉氏が、担子菌培養抽出物『AHCC®』を用いた臨床試験で、治癒的肝切除術後の肝細胞癌(HCC)患者の再発予防に、安全かつ有効な機能性食品であることが確認された試験結果を報告した。つづく

 

 

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