ZOOM UP【疲労対策】 多様化する疲労対策

 約4割の人が「慢性的に疲れている」とする調査結果を日本リカバリー協会が発表した。全国10万人を対象とした「休養・抗疲労白書2022」(日本疲労学会、神戸リサーチコンプレックス協議会、べネクス)の共同調査でわかった。「慢性的に疲れている」と回答した人は、2017年度比4.5ポイント増の41.9%に。疲労を感じる人が増加傾向にある。男女別では、男性40.4 %、女性43.5%の人が慢性的に疲れていると回答。年代別の分析では50代を境に二極化が進んでいる。男女とも年代が上がるほど「疲れている人」「慢性的に疲れている人」の割合は減少傾向に。一方、最も疲れていると回答したのは20代女性(55.3%)、次いで30代女性(54.5%)、20代男性(49.1%)だった。

 

 元気な人の休養・抗疲労行動(実施率10%以上)は、「ウォーキング、ジョギングをする」「ガーデニング」「スポーツ・運動で汗をかく」「スポーツ観戦(テレビ、web)」「博物館、美術館、図書館に行く」など(休養・疲労調査白書2022)。身体を動かすことや文化活動に触れることを対策とする傾向が浮き彫りとなった。スポーツ実施率は約8割(スポーツ庁調べ)を超え、運動を絡めた疲労対策の意識が一段と強まったといえる。

 

 疲労訴求の機能性表示食品は209品目が販売中(アイケア除く)。最も届出受理の多い関与成分は「GABA」の76件となった(6月30日現在)。次いで「L-テアニン」(49件)、「クエン酸」(45件)、「還元型コエンザイムQ10」(20件)、「クロセチン」(14件)、「イミダゾールジペプチド」(10件)、「ライチおよびチャ由来フラバノール単量体ならびに二量体」(7件)と続く。GABAで最も多い表示は、「精神的ストレスや疲労感の緩和」の58件に。次いで「睡眠の質向上」(34件)、「活気・活力感」(14件)を訴求する商品などが受理されている。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1743号(2022.7.6)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら