【トピックス】 中国史上最も厳しい「食品安全法」

 中国の食品製造業は、約5万社の日本の9倍にあたる約45万社が事業を展開しており、近年の経済成長に伴い、中国国内の食品生産が種類・数量ともに拡大傾向にある。こうした中、中国政府では、食の安全に対する規制強化政策を相次いで打ち出している。2009年施行「食品安全法」では、生産者責任の明確化、各規準項目の規格化とともに、政府の監督管理職責制度の完備を推進。2015年の改正では、罰金の引き上げ、処罰規定の増設、責任追及の強化など、新たに54条を加え、「中国史上、最も厳しい食品安全法」といわれている。

 

 具体的には、生産・取扱業者の安全管理義務の強化、監督管理体制の強化と法的責任適応の厳格化、特殊食品(乳幼児食品、保健食品)の管理厳格化――などを強化。健康食品や、インターネット食品取引に関する条文も新たに明記されている。さらに、2016年「食品安全基準と監督評価13次五ヵ年計画」では、食品安全に関する国家基準の設定・修正や食品安全関連人材育成の強化などを推進。2017年「食品安全13次五か年計画」では、国家基準に近い品質基準の整備、農業生産から加工、販売、検査、監督管理まで各段階における責任を明確化。さらに、全ての食品生産者に対して、「最低年1回の検査実施」「食品安全関連のサンプル検査は全ての食品品種をカバー」などとしている。

 

 

詳しくは健康産業新聞1741号(2022.6.1)で
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