特集【抗肥満・抗メタボ素材】 メタボ関連サプリ市場、2,400億円規模へ

 コロナ禍も3年目に突入し、健康食品市場全体の動きも活発になりつつある。なかでも抗肥満や抗メタボカテゴリー商品についてはコロナ突入直後から販売は好調。その要因として、消費者の健康意識や予防意識の高まりが挙げられる。コロナ太り対策や、コロナ感染後の重症化リスクに関係するとされる基礎疾患への対策需要も増加傾向にあるようだ。サプリメントの販売は通販チャネルで好調で、通販メーカー担当者によると「在宅時間が増えたことで消費者が広告を目にする機会が増えた。コロナ前よりPR効果が高まっているのでは」と分析している。

 

 昨年末、調査会社の富士経済が発表した機能志向食品(サプリメント)の国内市場調査によると、生活習慣病領域(高血圧、糖尿病、高脂血症、動脈硬化など)のリスク低減を訴求した商品を対象とするサプリメント市場は、2021年見込みで1,363億円になると発表した。2020年比では8.1%増となり、免疫領域やスポーツサポートと並びコロナ禍で伸長しているカテゴリーだ。これにダイエットサポートの市場を加えると2,000億円を超える規模となっている。

 

 同じく調査会社のインテージが発表した「健康食品・サプリメント+ヘルケアフーズ+セルフケア 市場実態把握レポート」の2021年度版によると、「痩身」や「減量」カテゴリーで789億円、中性脂肪やコレステロールの抑制カテゴリーの「血中脂質」で529億円、その他「体脂肪」425億円、「血糖値」272億円、「血圧」332億円となり、総計2,337億円と、2,400億円規模に迫る状況となっている。同調査では、カテゴリー毎の採用原料についても触れており、「減量」カテゴリーのシェア1位は「葛の花イソフラボン」(7.1%)となった。次いでコレウスフォルスコリ(6.3%)、サラシア(6,1%)、乳酸菌・ビフィズス菌(5.6%)と続く。サラシアは「血糖値コントロール」で1位(21%)、「血中脂質の抑制」1位はDHA・EPA(56%)となっている。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1741号(2022.6.1)で
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