連載【大使館・貿易機関に聞く 話題の健康食品素材・製品】 中国
中国は漢方の長年の歴史を持ち、説明不要の健康食品大国だ。日本国内で健康食品素材として需要の高い乳酸菌、コラーゲン、プロテイン、ビタミン類は全て中国産が高いシェアを占める。漢方、ハーブ類、キノコ類といった伝統的な素材からNMN、CBDといった比較的新しい素材まで幅広く中国産原料が流通している。
中国では2018年に無糖炭酸水の『元気森林』がヒットし世界的な「シュガーフリー」ブームの火付け役となった。その後シュガーフリー素材の需要増に向け、日本向けにもエリスリトール、羅漢果等の中国産素材が提案されている。エリスリトールの需要が国際的に急増し原料価格も高値となる中、中国大使館科学技術部の洪志傑氏は今、日本企業に勧める甘味料素材としてステビアを挙げる。キク科の植物「ステビア」から作られるステビア甘味料は、植物由来の安心感があり、人工甘味料の中でも甘さや苦味、安定性などの各指標に優れる。「砂糖の味に一番近い『シュガーフリー』素材として、本物志向の無糖食品や無糖飲料を開発できる」としている。つづく
詳しくは健康産業新聞1741号(2022.6.1)で
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