連載【はじめての越境EC⑤】 〈米国編〉FDA規制への準拠必須 ハードル高いが、可能性大きな市場

 米国は、人口3億3,328万人(2021年7月)と日本の約2.8倍のマーケット規模。米・調査会社eMarketerの予測では、米国のEC市場は2021年9,333億ドルで、中国に続いて世界2位の規模を誇る。さらに今後も成長を続け、2025年には1兆6,480億ドル市場に達することを予測している。米国のECプラットフォームの市場シェアはAmazonが38.7%(eMarketer, 2020年2月)と断トツのトップで、Walmart(5.3%)、eBay(4.7%)が続く。米国ではWalmartはじめ小売店のECサイトの利用が多いことが特徴だという。

 

 「米国では大手流通が力を持っており、厳しい基準で消費者に代わって商品を選定する。この小売店で売っているものにはハズレがない、という意識を消費者が持っている」と、米国進出コンサルを行うグロービッツコンサルティング社の春山貴広氏は話す。こうした大手流通と取引するには「最低限、公的基準を満たしていること、生産キャパシティがあることと同時に、大手小売店から個別に労働環境、原料調達体制はじめ、企業のソーシャルコンプライアンスが求められる」という。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1725号(2021.10.6)で
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