【トピックス②】 ハードカプセルのメリット&ソフトカプセルの特長

◆ハードカプセルのメリット

 

①素材をカプセルに入れるだけ、②賦形剤を入れなくても充填可能、③熱や圧力をかけずに製造可能(素材に優しい)などがある。また、素材の持つ不快な味や臭いをマスキングできる点や、外観の美称性、サイズや着色による製品の差別化が容易な点など、商品イメージを演出しやすいことも大きな特長だ。さらに、錠剤工程と比較して、原材料から包装にいたる製造工程が少なく、製剤化・商品化が早い点も、消費者ニーズを反映した迅速な商品開発に欠かせない利点となっている。

 

◆ソフトカプセルの特長

 

①品質保持能力…ソフトカプセルの皮膜は内容液を密封して製造しているので、内容液の酸化や成分の劣化が少なく、内容物の安定性に優れている。

 

②消化吸収性…ソフトカプセル皮膜原料のゼラチンは体内で素早く崩壊し、内容液(健康食品成分)を放出するので、消化吸収性に優れている。また、ゼラチン皮膜自体も良質なコラーゲンたんぱく質を含む。

 

③油性物質の充填…DHAや亜麻仁油など植物油の健康食品原料は、内容液として本来の形のままソフトカプセルに充填加工し、製造することが可能(本来液状の原料を粉末化してから製造することは、コストアップにつながる)。

 

④正確な含有量…ソフトカプセルは、その製造時において、内容物の含有量が正確で、そのバラツキは±5 %以内と微小なものである。

 

⑤飲みやすいカプセル状…ソフトカプセルの皮膜は密封性があり、原料の臭いを軽減し、味を隠すことができるため、ソフトカプセルで製造することで飲みやすくなる。また、ソフトカプセルは、適度な比重と弾力性があり、滑りのよい皮膜により、喉や食道に抵抗感なく飲み込みやすい製品形態である。

 

⓺ファッション性…ソフトカプセルは色やツヤ、形状が豊富で、差別化や付加価値をつけやすい食品形態である。

 

 

詳しくは健康産業新聞1713号(2021.4.7)で
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