【インタビュー】 国内初のヴィーガンコンビニ、浅草にオープン

 植物性の食品・惣菜を提供するヴィーガンコンビニ「VEGAN STORE」が昨年12月にオープンした。ヴィーガン認証取得品のほか、添加物不使用の商品を販売している。出店経緯や売れ筋・客層、ヴィーガン食について、Global meets(同)代表の鈴木翔子氏に話を聞いた。

 

―― 出店の経緯は?


 日本は、「私はヴィーガンです」と言いづらい、あるいは言えない風潮があります。ヴィーガン食は本来、美味しくて面白いものだということを多くの人に知ってもらいたい。偏見や風当たりが強いと言えるヴィーガンをどのように発信していくか。そのためには、誰でも気軽に来店できるコンビニやファミレスで展開するべきと考えたのです。できるだけ多くの人に知ってもらえるように、店頭では世界初の“ヴィーガンおでん”も取り扱いました。

 

 店舗は東京・浅草にあります。日本で1番祭りを感じられるところ、海外の旅行者が多いという視点で選びました。店舗運営については、ヴィーガン認証品や無添加のものに絞った品ぞろえを心掛けるなど、大手さんがやらないコンビニを目指しています。生鮮食品は生産者に直接出向き、ストーリー性のある食品を仕入れています。加工食品は、“食品メーカーを応援したい”、“改良のサポートをしたい”と思える商品を取り扱っています。商品開発については、メーカーからの相談にも応じています。

 

―― 売れ筋や客層は?

 

 即食性のある食品が売れています。創健社の『ジロロモーニ・有機スパゲッティ』や『ひよこ豆粉のカレールゥ』、風と光の『オーガニックヴィーガンレトルトカレー』『有機ヴィーガン醤油ラーメン』『有機ヴィーガン餃子』などです。客層は意外にも“ヴィーガンでない”人も多いです。店頭で「ヴィーガンですか?」と良く尋ねますが、「ときどき食べてます」とか、「ヴィーガンではありません」と答える人もいます。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1706号(2020.12.16)で
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