【2019年 健食受託企業調査】 増収65%、減収21% 6割が海外展開

 健康産業新聞が実施した恒例の健康食品受託製造企業調査で、増収企業は65%となり、前年調査より12ポイントダウンした。経営状況が「良かった」との回答は40%で、前年より14ポイント減。先行きの不透明感が強まる中、海外展開に活路を見出す企業が増加している。機能性表示食品の受託製造に対応する企業は過半数だが、制度を評価しているのは30%。3年連続で減少した。

 2019年の人気受注素材を聞いた調査では、1位は乳酸菌で25票。前年より6票増えて、乳酸菌人気を裏付けた。2位はコラーゲン。前回4位だったプロテインが3位にランクアップした。2020年上半期の人気受注素材を聞いたところ、1位は乳酸菌。「NMN」や「CBD」「モリンガ」といった新素材もランクインしている。

 2020年が好景気になると見通すのは21%で、74%が「どちらともいえない」と不透明感を感じている。2020年に増収を見込むのは54%。今後については、人材不足、消費の落ち込み、資材費などの上昇、人口減少による影響などを懸念する意見があった。一方でオリンピックイヤーとなる来年、スポーツニュートリション関連の市場活性化を期待する声も多数あった。つづく

 


詳しくは健康産業新聞第1682号(2019.12.18)で
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