【インタビュー】 北海道バイオ工業会

■道内バイオ産業、1,000億円目指す

 600億円市場を誇る道内バイオ産業。北海道の新産業として1,000億円市場を目指す。「ヘルシーDo」は、100品目を超え、新たな機能性素材も登場している。北海道バイオ工業会の小砂憲一会長に、道内バイオ産業の取り組みや、「ヘルシーDo」の展望などについて聞いた。

 ――「北海道バイオ産業」の取り組み状況について

 道経済産業局や大学などの支援の下、道内バイオ産業の連携促進や販路開拓等に取り組んでいます。会員バイオ産業の売上高は638億円(平成28年度)。売上高が最も高い「機能性食品・化粧品」は285億円で、この10年で2倍以上に拡大しました。

 ――独自制度「ヘルシーDo」に期待することは

 北海道の強みは、①特色ある農産物、海産物が多数あり、高いブランド力を有すること、②それら未利用資源を活用した付加価値商材を安定供給できること、③食関連の研究施設が道各地に集積しており、付加価値商材を創出するサポート体制が充実していることが挙げられます。また、産学官による強固な連携も北海道の強さの1つだと考えます。

 運用6年目の北海道独自の食品機能性表示制度「ヘルシーDo」は、100品目を超え軌道に乗り始めました。様々な剤型の認定商品が増え、スーパー、百貨店、ドラッグストアなどで「ヘルシーDo」の関連コーナーが設置されようになりました。認定商品の増加に伴い、認知度も着実に向上しています。

 新たな機能性素材では、函館市が産官学で取り組むガゴメ昆布を用いた加工品が認定商品になっています。このほか、落花生の健康機能に着目した研究も進んでおり、今後認定に期待されます。「へルシーDo」の運用により、製造者、販売者も有効性・安全性に関するエビデンスの重要性を一層認識するようになりました。この認識が定着したことは、今後の拡大を考える上でも1番の成果だと言えます。つづく

 

詳しくは健康産業新聞第1676号(2019.9.18)で
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