【話題追跡】 欧米SNSで拡大するファーバーマキシング、日本市場への波及始まる
ファイバーマキシングが高タンパクブームに続く、有力な健康トレンドとして注目を集めている。米国では「#fibermaxxing」の投稿が拡散し、食品・飲料メーカーも高食物繊維商品の開発を強化している。市場では、PoppiやOlipopに代表されるプレバイオティクス配合ソーダの成長に加え、ホールフーズマーケットは2026年の食品トレンドとして「Focus on Fiber」を選出。コカ・コーラCEOも「次の健康トレンドは食物繊維」と言及している。また、シリアル大手ケロッグは15年ぶりに全米最大のスポーツイベントであるスーパーボウルのCMに復帰。「HIGHT FIBER HAPPY GUT」のテーマをアピールするなど、大手企業や小売各社が相次いで食物繊維市場に注力しており、ファイバーマキシングはSNSを超えて食品業界全体の潮流となりつつある。
一方、日本における認知はまだ途上といえる。実際、国内での情報発信を見ると、「ファイバーマキシング」の名称を前面に打ち出す事例はまだ限定的で、「腸活」「発酵性食物繊維」「プレバイオティクス」など、既存の健康テーマの中で紹介されるケースが大半を占める。こうした状況を踏まえると、ブランドオーナー各社が取り組むべきポイントが浮かび上がってくる。第1に、「ファイバーマキシング」を前面に押し出すのではなく、日本人の食物繊維不足という社会課題を起点に訴求軸を設計することが挙げられる。第2に、高タンパク市場との融合がある。近年のプロテイン市場の拡大に伴い、タンパク質摂取への関心は大きく高まった。一方で、高タンパク食への偏りによる、腸内環境への影響を懸念する声もある。高タンパク商品に食物繊維を組み合わせることで、筋肉づくりや栄養補給に加え、腸内環境ケアという付加価値を提案できる点は大きな魅力だ。第3に、「腸活の次」を提示することにある。腸活市場は既に定着し、単なる整腸イメージだけでは差別化が難しくなっている。発酵性食物繊維、プレバイオティクス、短鎖脂肪酸、腸内細菌叢といったキーワードを活用しながら、機能性とエビデンスを軸とした価値訴求が重要になる。つづく
詳しくは健康産業新聞1844号(2026.9.16)で
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