ZOOM UP【アレルギー対応素材】 “目や鼻の不快感”中心に有病率増加傾向
近年増加傾向が問題視されるアレルギーは、細菌・ウイルスなどを排除する人体の免疫異常で引き起こされる。発症機序や悪化因子については、生活環境やライフスタイルなど多様かつ複合的な背景が絡むため、病態の解明はいまだ不十分だ。医療現場では、抗原回避を中心に生活環境の確保や改善、抗炎症剤等の薬物療法による長期的対処療法など、症状緩和を主体に行うのが一般的となっている。「アレルギー疾患対策基本法」(2015年施行)第二条によると、主要なアレルギー疾患は、「気管支ぜん息」「アトピー性皮膚炎」「アレルギー性鼻炎」「アレルギー性結膜炎」「花粉症」「食物アレルギー」とされる。花粉症を含むアレルギー性鼻炎は、季節性と通年性を含め、国内で 2人に 1人が悩まされている“国民病”として年々増加傾向にある。花粉症は近年、花粉症発症年齢の低下も深刻化しており、年々増加傾向にあるアレルギー性鼻炎罹患者の中でも、スギ花粉症の有病率は全国で20%を超えているとの報告もある(日本アレルギー協会疫学調査)。花粉症状の悪化は、仕事や学習、家事効率などQOL全体の低下を招くため、予防対策として、花粉シーズンだけでなく、通年でマスクを着用する層や、通勤電車内等で常着する層も増えている。医療機関や薬局・薬店では、症状緩和の目的でサプリメントに関する相談対応や情報発信が年々増えている。
アレルギー反応を抑える作用が期待できる栄養素には、ビタミン、カテキン、乳酸菌、ポリフェノール、DHA・EPA、食物繊維などが認知される。素材としては、代表的なシソをはじめ、グァバ、ワサビ、オリゴ糖などのほか、青蜜柑、ジャバラ等の柑橘類、甜茶、べにふうき、ルイボス等の茶類、乳酸菌、酢酸菌、ビフィズス菌といった菌類、アラビノキシラン、エキナセア、ケルセチンなど様々な原料が流通している。機能性表示食品では、通年性アレルギー鼻炎の要因となるハウスダストやほこりなどによる「目や鼻の不快感軽減」を訴求した関連商品を中心に、昨対比約 2割増となる155品が受理されている。エビデンス指標の一つとして、JRQLQ調査(日本アレルギー性鼻炎標準QOL調査)、鼻炎症状の重症度検査、VAS評価などのヒト試験で、目や鼻の不快感軽減だけでなく、QOL全般や睡眠、疲労、野外活動など広範囲にわたる改善作用を確認する動きも進む。つづく
詳しくは健康産業新聞1843号(2026.9.2)で
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