ZOOM UP【スピルリナ】 フィコシアニン研究進展、 食品用途も多様化
スピルリナは、栄養素材から機能性素材への評価転換が進んでいる。国内では機能性表示食品制度を背景に機能性素材としての活用が広がっているほか、腸内環境サポートや美容、一般食品向けなど用途の多様化も進展。海外では天然青色色素としての需要拡大が市場を牽引しており、スピルリナの付加価値向上に期待が集まっている。従来はスーパーフードとして評価されてきたスピルリナだが、近年はフィコシアニンなどの機能性成分に注目した製品開発が活発化している。機能性表示食品への応用も視野に入れた研究開発が進められており、市場関係者の関心も高まっている。市場では原料差別化の動きも進み、高品質品への関心が高まる傾向にあるという。研究開発も活況を呈している。国内外の大学や研究機関との共同研究では、酸化ストレスやミトコンドリア機能、免疫、認知機能、炎症関連など幅広いテーマで知見が蓄積されている。国内企業による研究では、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)モデルにおける酸化ストレスやミトコンドリア機能への影響が報告されているほか、海外でもフィコシアニンとオートファジーとの関連を探る研究などが進められている。
健康食品市場では、「腸活」需要を背景に、乳酸菌やビフィズス菌との組み合わせ提案も拡大している。豊富な栄養成分を持つスピルリナは、サプリメント用途に加え、青汁やスムージー、栄養補助食品など幅広いカテゴリーで採用が進み、近年は野菜代替や栄養強化を目的とした一般食品への引き合いも増加しているという。健康志向の高まりを背景に、野菜や果実の栄養を手軽に摂取できるスムージー市場が堅調に推移している。こうした流れの中で、豊富な栄養素を含むスピルリナについても、健康食品原料として改めて注目が集まっている。また、近年は美容分野での活用にも期待が寄せられる。SNSやメディアを通じて若年層の認知も徐々に高まりつつあり、フィコシアニンを中心とした美容・健康訴求が新たな需要創出に繋がる可能性もある。つづく
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