特集【メンズヘルスケア~男性サポート~】 更年期対策に健食活用、市場活性化に弾み
活力系商材は、中高年男性に支持され、底堅い市場を形成する。矢野経済研究所が昨秋に実施した「健康食品に関する消費者アンケート調査」で、健康食品摂取者(20代以上の男女1,430人)に摂取目的を聞いたところ、男性は、「健康維持・増進」「疲労回復、滋養強壮」が上位を占めた。20~30代、40~50代は「疲労回復、滋養強壮」が5割を超えた。本紙が健食受託製造事業者を対象に実施している定期調査の「受注件数が伸びている商品カテゴリー」でも「滋養強壮」はトップ10に入る常連に。今年の6月調査では、「美容・美肌」「ダイエット」「免疫」に続き4位となり、昨年の調査からランクアップした。さらに、ここ数年、男性更年期障害の「LOH(加齢男性性腺機能低下)症候群」対策の重要性が指摘されている。加齢に伴う男性ホルモン(テストステロン)の低下によって、性機能低下や頻尿などの性機能関連症状や、精神・心理症状、身体症状など、様々な症状が起きる。経済産業省によると、男性更年期障害による欠勤や離職、パフォーマンスの低下などによる経済損失は年間1兆2,000億円に上ると試算している。
ドラッグストア、コンビニエンスストアなどのリアル店舗では、各社の特色ある活力系サプリメント、飲料などが棚に並ぶ。「凄十」(飲料・サプリメント)シリーズを展開する宝仙堂は、前年比を超える売上を達成。昨秋からはコンビニエンスストアでグミ商品の販売を開始。今後、ドラッグストアでの販売も始まるという。認知度の高いマカは、井藤漢方製薬の「マカMAX」シリーズをはじめ、各社より様々な製品が流通する。ポッカサッポロフード&ビバレッジは、飲料『マカの元気』を店販中心に販売。今年上期は、「大きな変化はなく安定した販売量で推移している」という。また、ここ数年は、「活力+肉体美」を訴求した商品や、男性の妊活サポート向けの商品が増加。新規ユーザーの獲得に繋がっている。活力系商材に用いられる原料は、マカをはじめ、トンカットアリ、高麗人参、田七人参、フェヌグリーク、ガラナ、ムイラプアマ、ニンニク、カシス、冬虫夏草、ウアナルポマチョ、パフィア、シャタバリ、タマネギ、カキ、L-シトルリン、L-アルギニン、HMB、亜鉛、シラジット――などが流通。スッポン、マムシ、サソリ、馬肝臓、馬心臓といった動物性原料も体感性が評価され、根強い人気がある。近年は「テストステロンを指標としたエビデンスデータの蓄積を進めている」といった事業者も増えている。
「1日何回もトレイにいく」「排尿後に残尿感が残る」「夜間の頻尿回数が多い」など、排尿トラブルに悩む人は1,000万人とも言われる。「2025年国民生活基礎調査」によると、「頻尿(尿の出る回数が多い)」の自覚症状がある65歳以上の男性有訴者率(人口千対)は、128.2。1位の「腰痛」に次ぐ2位で、前回調査より8.4増えた。こうした中、予防策の1つとして健康食品の活用が進む。代表格のノコギリヤシを筆頭に、ペポカボチャ、ボタンボウフウ、シーベリー、シークヮ―サー、ミスカミスカ、冬虫夏草などが流通。ノコギリヤシでは、米国に拠点を置くBiovivo SCIENCEがフロリダ産原料の供給を国内市場で本格化させる。シークヮーサーでは、沖縄アロエが排尿トラブル領域で機能性表示食品の届出を行っている。つづく
詳しくは健康産業新聞1842号(2026.8.19)で
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