特集【青汁】 26年上期、「経営良好」企業が増加
本紙編集部では7月中旬〜8月上旬に掛けて、青汁製品の主要販売メーカー、原料サプライヤー、受託加工・製品OEM事業者を対象に、訪問取材およびアンケート調査を実施。54社から回答を得た。2026年上期の青汁事業の業績について「良かった」との回答は、昨年調査と比較して5.9ポイント増の25.9%。「悪かった」との回答は同3ポイント減の13.0%となり、前年同期と比較して若干ながら回復基調が見られた。「良かった」と回答した販売メーカーからは、「新製品の売れ行きが順調」「機能性表示食品の青汁製品の売上が良かった」「インバウンド需要が回復」「販促強化が奏功」などのコメントが聞かれた。一次加工・受託メーカーからは、「新規案件を複数獲得できた」「前年より加工数量が増えている」など、原料サプライヤーからは、「明日葉の供給が伸長」「大麦若葉エキ末の需要が増加」「3月頃から急にモリンガの需要が高まっている」などのコメントが見られるなど、川上から川下まで、昨年調査より明るいコメントが増え、まずまずのスタートを切った模様だ。
チャネル別で見ると、通販市場は引き続き、市場全体のパイが拡大していない中、販促活動を強化した企業が売上を伸ばす一方、広告を絞った企業は売上を落とす傾向が続いている。店舗チャネルでは、DgSは山本漢方製薬、日本薬健の2強状況は変わらず。山本漢方製薬では、インバウンド需要の回復を受け、ここ数ヵ月は前年比を上回っているという。またヤクルトヘルスフーズも主力製品の売上が増加しているとのこと。DgSチャネルは、ストアPBも増える中、競争は激化しており、「PB案件は増えている一方、NB製品の売上は落ちている」とのコメントも。食系店舗では、ビオセボンやビオラル、コストコなどで扱われる、有機JAS認証の青汁製品の動きは堅調に推移。食系店舗チャネルのPB受託実績の多い九州薬品工業によると、GMSやSMでは、高価格帯の製品、低価格帯の製品は変わらない一方、中間価格帯の製品の売れ行きが減少しているという。「食品や日用品の相次ぐ値上げを背景に、消費者の生活レベルが下がっているのでは」と分析する。
ここ数年は、機能性表示食品の青汁製品の人気が高い。今回の調査では、機能性表示食品の受理実績について「実績あり」との回答が、昨年調査より24.5ポイント増の47.8%に急伸。受託メーカーからも、機能性表示食品の需要が高まっているとの声が聞かれた。多くは機能性関成分を配合した青汁製品となるが、青汁素材そのものでの受理も、大麦若葉由来食物繊維や桑の葉由来イミノシュガー、ケール由来のGABA、ルテイン、クマザサ由来のホロセルロース、ボタンボウフウ由来のクロロゲン酸、モリンガ葉由来のGABA――などが見られる。東洋新薬では、大麦若葉由来食物繊維で、睡眠領域、免疫領域など5つの機能性表示に対応している。なお、原料サプライヤーへの調査で、26年上期に供給量が伸長した青汁原料は明日葉、モリンガなど。大麦若葉やケールとの比較では、出荷量は圧倒的に少ないものの、明日葉では前年比500%との回答も見られるなど、今後注目される。つづく
詳しくは健康産業新聞1842号(2026.8.19)で
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