ZOOM UP【注目のプロテイン】 WPC高騰で始まる「ポストホエイ」争い

 プロテイン市場では、原料の選択肢が拡大すると共に、商品の差別化が難しくなっている。市場関係者からは「原料やスペックだけで差別化するのは難しくなっている」との声も聞かれる。ホエイ、ソイ、ピーなどの選択肢が増え、クレアチンやビタミン配合も一般化。差別化要素としては、インフルエンサーマーケティングやブランド力の重要性が高まっているという。こうした中でのホエイ価格の高騰は、その他の原料にスポットライトを当てた。植物性、酵母、エッグ、コラーゲン、さらにはアミノ酸強化型の植物性ブレンド原料まで選択肢が広がっており、プロテイン市場は「ホエイ一強」から多様化の時代へと移行しつつある。今後は各原料が持つ機能性や飲みやすさ、コストパフォーマンスが採用の鍵を握りそうだ。

 

 こうした市場の多様化を背景に、ホエイ以外の原料を活用した提案も活発化している。その一例として、㈱中原は、食感や風味を改良した『酵母プロテインⅡ』の採用拡大を進めている。パン酵母由来でタンパク質を80%含有し、アレルギーフリーかつアミノ酸バランスに優れるのが特長。緩やかな消化吸収性からダイエット向け商品やスープ、焼き菓子への採用が進むほか、ペットフード用途でも評価を獲得している。ヒト試験ではホエイプロテインと同等の筋力向上効果を確認。安定供給と価格面の優位性も強みとしている。日成共益㈱は、ヒマワリ種子の搾油残渣を活用したアップサイクル原料『ヒマワリタンパク質』を展開。アレルゲンフリーで食物繊維やポリフェノール等を含み、飲料用途にも適する。また、ホエイタンパク質配合の酸性飲料向け酸味料製剤『プチレプラス™A』を提案し、耐熱性向上やゲル化抑制に貢献。この他、低脂質・低カロリーで自然な甘味を持つキャロブパウダー『Carochoc』の供給にも注力している。つづく

 

 

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