特集【アミノ酸・ペプチド】 ホエイ高騰で広がるアミノ酸需要
ホエイ価格の高騰により、タンパク強化の処方見直しが進む中、機能性を訴求できるEAA・BCAAへの関心が高まっている。ホエイの代替タンパクではなく、製品価値の向上を目的とした機能性素材として採用が進んでいる。特筆すべきは、EAA(必須アミノ酸)の需要増だ。ホエイ価格の高騰によりブランドオーナーがEAAを併用する動きが広がったことに加え、GLP-1の普及が新たな需要を生み出している。GLP-1使用者は食事量が減りやすく、筋量低下が課題となるため、筋タンパク合成を促すロイシンを一定量確保する必要がある。一般的にロイシンは、ある程度まとまった量を摂らないと筋合成が十分に働かないことが知られており、EAAは少量でも必要量に到達しやすい点が需要を後押ししている。
BCAAの需要も再び拡大基調にある。トレーニング中の血中アミノ酸濃度の維持や、疲労感軽減の体感訴求がライト層に受け入れられ、サプリ市場での採用が増加傾向にある。BCAAは、「疲労対策」「リカバリー」「持久力維持」など、摂取目的が消費者に伝わりやすい点が特長だ。そのため、製品の機能や価値を簡潔なコピーで訴求しやすく、マーケティング面での扱いやすさにも繋がっている。また、アミノ酸系素材の需要が拡大する中、クレアチンがスポーツ領域で再び脚光を浴びている。クレアチンはATP(アデノシン三リン酸)の再合成を促進し、瞬発力や高強度運動の持続力を向上させることが多数の臨床試験で示唆されている。このため、高強度トレーニングや短距離競技、球技スポーツなど、瞬発系のパフォーマンス向上を目的とした活用が広がっている。この他、 グリシン、アルギニン、シトルリンといった機能性アミノ酸の需要拡大も目立つ。つづく
詳しくは健康産業新聞1841号(2026.8.5)で
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