連載【シン・EC戦略⑧ D2C編②】 記憶に残るネーミング、マーケットは後からついてくる
前号に続き、こだわり食品の通販サイト、タマチャンショップの田中耕太郎氏にEC戦略やヒット商品について聞いた。
── SNS戦略について
田中氏 インスタグラムやTikTok合わせて10万人以上のフォロワーを抱えていますが、まだまだこれからです。XやFacebookのアカウントもあり、それぞれの媒体を使い分けて発信しています。また会社の代表としての価値観など、私が前に出て発信するように努めています。テクニカル的な面があるとしたら、あえて人間味を出した発信に努めています。例えば、開発や販売に至るまでの思いや失敗などストーリー性を伝えています。
―— 今後の発信内容は
田中氏 食育を大きなテーマとして発信していきます。これまで、食育と言えば、権威のある方の発信が多かったかと思いますが、お客様のインサイトを先回りして、情報発信します。例えば、OLの方やお母さんが、寝る前に健康や美しくなるノウハウを見つけられるようなコンテンツです。そこには、当社だけの商品や情報だけでなく、他社の商品を紹介することで、読んだ人が自然と職場や家庭で話題にしてくれるのが理想です。1社だけに偏らない情報発信と、マーケティングに頼らないコミュニティが作れればと思っています。
―― ヒット商品の『タンパクオトメ』の開発秘話
田中氏 今年で発売10周年になります。当時、女性向けプロテインというと、筋肉ムキムキや太るというイメージが先行しており、売れるわけがないと言われていました。しかし、私が師事している栄養学に詳しい方は常日頃、「女性こそステーキを食べろ」と言っておられました。つまり、女性こそタンパク質が重要で、私もそんな文化を作りたいという思いを込めて開発しました。商品化に当たっては、プロテインという用語も使わず、敢えて美味しすぎず、シンプルなパッケージにしました。初めは全く売れませんでしたが、発売3年程で、TVで取り上げられたり、通販で売れはじめ、楽天サイトで売れ筋ランキング1位を取りました。結局、広告費も月10万円程度しか掛けず、自然と口コミで広がっています。つづく
詳しくは健康産業新聞1841号(2026.8.5)で
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