ブルガリアンローズ文化協会、ローズオイルの抗ウイルス作用を発表

 ブルガリア大使館で開催された「第9回ローズの日の集い」では、ブルガリア科学アカデミー(BAS)が進めるダマスクローズ研究の最新成果が紹介され、特にローズオイルの抗ウイルス作用に関する報告が注目を集めた。ヘルペスウイルスを対象とした実験では、ローズオイルが細胞を守るために三つの作用機序が示された。報告を行ったのは、一般社団法人ブルガリアンローズ文化協会理事の北島寿氏で、5月にBASで行われたIvan Iliev教授の発表内容を代理で伝えた。北島氏は、この抗ウイルス作用について、具体的なメカニズムを次のように説明した。まず、ウイルスが細胞に侵入する際に必要となる受容体(鍵穴)との相互作用に対し、ローズオイルの主要成分が作用することで、ウイルスの細胞への吸着や侵入を妨げる可能性が示された。さらに、ローズオイルおよびローズウォーターには、ウイルス粒子そのものを直接不活化し、感染力を低下させる作用が確認された。加えて、あらかじめローズ成分で処理した細胞では、ウイルス感染に対する保護作用が認められ、細胞が感染を受けにくい状態になることが示された。これらの三つの作用は、細胞実験やコンピュータ解析を組み合わせた複合的な手法によって検証され、国際学術誌『International Journal of MolecularSciences』に論文として掲載されたという。つづく

 

 

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