特集【吸収性向上素材・技術】 体感性UP⤴とコストDOWN⤵を両建てする素材・技術に注目

 効率的な吸収による“体感性・即効性向上”にスポットを当てた処方提案が活発化している。主剤の選択と共に、有効成分の吸収性向上を実現する素材や技術、崩壊性のコントロールが可能なカプセルや錠剤用添加剤のチョイスが“サプリ力”強化に欠かせないポイントとなっている。本特集のアンケート調査では、「ジャンルによるが、サンプル商品で即効的な体感がないと本購入になかなか繋がらない」(大手通販企業・開発担当者)、「受託製造案件の中で、体感設計がより求められるジャンルとしては、睡眠サポートと関節痛対策、男性向けサプリ。素材の選択はもとより、加工方法や形状(飲み方提案)に工夫が必要」などのコメントがあった。大手フィットネスの開発担当者からは、「ボクササイズのプログラムの前にサプリメントのサンプルを配布している。例えば発汗を高めるサプリメント。体感があれば、プロショップやウェブサイトでの購入割合は一気にあがる」との声も。

 

 機能性表示食品の吸収性向上に関して、受託製造企業からは、「機能を謳えばより効果を求められるのが道理。体感性向上は最大のテーマであり、製造者・開発者の使命」「ヘルスクレームがトリプル以上になると、体感性を高める商品設計は難しくなる」などのコメントがあった。また、特殊な加工技術を有する受託製造企業では、「グミや生鮮への応用研究が急務」としている。吸収性向上素材・技術は、様々な商品への応用が可能なことから、ビタミン・ミネラル補給を訴求するベーシックサプリメントから、女性向け(冷え性・美容)、男性向け(男性機能向上、育毛)、アスリート向け(代謝・発汗促進、疲労回復、関節炎対応)まで、活躍フィールドを急速に広げている。ウコン、ビルベリー、グルコサミン、乳酸菌など、大型素材の高付加価値化に貢献するほか、有効成分(主剤)や摂取量の少量化にも寄与することから、原料価格が高騰する中、コストメリットの側面からの評価も高い。クロレラやグルコサミン、MSMなど目安摂取量が比較的多い素材や、NMN、フコイダン、プロテオグリカンなど主素材が比較的高価なサプリメントなどへの応用にもメリットがある。

 

 吸収性向上素材は「個別型」「汎用型」「特化型」に大別される。「個別型」は、独自の抽出法やリポソーム化・乳化・発酵技術などを活用し、素材自体の吸収性を高めたもの。高吸収型クルクミノイド、ナノフコイダン、リポソームビタミンC、発酵高麗人参など、原料サプライヤーでは、ハイグレード原料として提案している。「汎用型」では、黒胡椒抽出物を筆頭に、高麗人参、シトルリンなどの血流改善素材がある。血流改善素材は、「代謝向上(発汗)」をコンセプトに、フィットネスクラブのPB商品に採用されるほか、ダイエットや男性向け商品の体感性強化に欠かせない素材に。「特化型」は、“カルシウム+ビタミンD”など、特定成分の吸収性を向上するもの。一方、受託製造企業が提案する吸収性向上技術では、「ナノリポソーム化」「コーティングビーズ」「微粒子化」「細胞壁破砕」「酵素分解」「低分子化」「乳化」「高分散型ソフトカプセルなど。吸収性向上・分散性向上・コスト削減・呈味性改善を併せ持つ“差別化技術”として提案している。つづく

 

 

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