連載【シン・EC戦略⑦】 D2C編② 通販でも人間性を全面に押し出す

 ㈲九南サービス(宮崎県都城市)は、シイタケ農家から通販事業を開始し、今では全国を代表する食品通販『タマチャンショップ』を運営する。『タンパクオトメ』や『OH!サカーナ』などユニークな名前のヒット商品を飛ばす。「しあわせ食」をコンセプトに自社サイトやSNS、モール出店を駆使し宮崎の特産品を全国へ発信。タマチャンショップのキャプテンで同社社長の田中耕太郎氏に通販の秘策や今後の市場動向について聞いた。

 

── 2025年度の業績と26年度の近況は

田中氏 2025年度の売上はモール系の勢いが鈍化しました。また、Googleの広告規制や買い控えなどの影響もあり、昨対比10%近く減少しました。ただし、コロナ特需や物価高を考慮すると、この状況は想定内でした。2026年度は、回復傾向で商品の販売も好調です。

 

── 好調の要因は

田中氏 楽天モバイルが1,000万回線突破したのをきっかけに、楽天ショップの売上も伸びたこと。当社は楽天ショップから始め、今でも楽天の売上は半分近くになります。また昨今は、物価高の影響で、特に健康食品などの嗜好品はより良いものを求める消費者マインドが先鋭化された気がします。その点、当社の商品が消費者の心に刺さっているのかなと思っております。

 

── 取扱商品数や構成比は

田中氏 現在、自然食品などを中心に約300SKUをラインアップしています。取扱品目は、健康食品を含む食品が9割、化粧品や雑貨が 1割程度で、全て自社開発品となります。

 

── 商品開発のコンセプトや最近売れている商品は

田中氏 顧客の約 9割は女性です。美と健康を楽しんで貰いたいという思いから、「しあわせ食」コンセプトに開発しています。売れている商品は、『タンパクオトメ』や『OH!サカーナ』『三十雑穀』などです。「大人になってから補うのが難しいタンパク質」や「罪悪感なくおやつを楽しめる」「自然由来の食事で丁寧な暮らししていきたい」というニーズを捉えた商品群となっています。つづく

 

 

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