別冊特別企画【沖縄県~健康・美容産業~】 「ブルーゾーン」「アップサイクル」「希少性」 沖縄産素材が国内外で躍動

 ここ数年、伝承的な健康機能にエビデンスが備わり、国内外で脚光を浴びる沖縄産素材。シークヮーサーが飲料を中心に人気のほか、ウコンやフコイダンは海外でも利用が進む。微細藻類、カラキ、クーガ芋、フーチバーといったニューフェイス素材も登場。また、観光客がコロナ禍前を上回る1,000万人を突破する中、県内ビジネスが活発に。足元を見つめ直すことで県外、海外への拡販に繋げていく。海外では、世界5大長寿地域・ブルーゾーンとして沖縄の認知度は高く、‶沖縄ブランド+α”で、各社の更なる飛躍が期待される。

 

 サンゴ礁に囲まれた亜熱帯の沖縄県。他府県にはない特色ある農海産物を活用した多数の機能性素材・商材が生まれている。沖縄県では、ゴーヤー、紅イモ、カンダバー、クワンソウ、フーチバーなどの伝統的農産物を「沖縄伝統野菜28品目」として定めている。また、長寿を支えてきた伝統的な島野菜や果実、海藻などの農海産物は、「ヌチグスイ(命の薬)」「クスイムン(薬になるもの)」と言われる。こうした中、沖縄産素材の健康機能に対して、産官学がスクラムを組み、機能性研究を推進。健康食品のブランド化に向けた沖縄独自の認証制度「WELLNESS OKINAWA JAPAN(WOJ)」(事務局:沖縄県健康産業協議会)は、サプリメント、飲料、茶、ゼリーなど、累計認証数は25商品(19社)となった。県内外の展示会で、WOJ商品を紹介。同協議会・専務理事の照屋隆司氏は、「エビデンスに加え、沖縄らしさも評価基準になっている点が差別化に繋がっている」と話す。那覇空港内のドラッグストアでも採用され、好評なことからWOJ商品の専用棚が設置されている。県産素材を用いた機能性表示食品では、シークヮーサー、フコイダン、クワンソウ、ヘチマなどが受理されているほか、桑葉、琉球もろみ酢などを活用して受理を目指す事業者もある。

 

 ここ数年、県産素材の中でも人気なのがシークヮーサー。県内外で県産品を取り扱う「わしたショップ」では、健康食品カテゴリーの売れ筋商品で、シークヮーサー飲料は、ウコン商材と共に、県内外の店舗で上位を占める。店舗運営を手掛ける沖縄県物産公社では、「通年で売れており、定番品になっている」と話す。また、シークヮーサーは、中性脂肪低下作用をはじめ、排尿障害改善、認知機能の改善など、様々な健康機能が解明され、ユーザーの裾野の拡大に繋がっている。沖縄を代表するウコン商材は、国内のみならず、海外でも認知が高く、利用が広がっている。需要増を受け、独自品種のウコン原料や有機原料の栽培拡大を進
める動きもみられる。藻類では、金秀バイオ、ホクガンが、沖縄モズク由来フコイダンを海外市場で拡販。販売地域国が広がっている。石垣島に培養工場を持つユーグレナでは、多業種連携による「藻活プロジェクト」に参画。このほか、ラビリンチュラなど新たな微細藻類も登場しており、環境負荷が少ない状況で培養できることからSDGsの観点から注目されている。

 

 これら以外にも、活力系素材のクーガ芋やスッポン、シナモンの一種で香りが特徴的なニッケイ、沖縄では「フーチバー」として親しまれるヨモギなど、ニューフェイス素材が目白押しだ。各社からは、「シークヮサー由来・セラミド原料を開発した」「アップサイクル原料として展示会での反応が良い」「海外展開を加速させる」「琉球もろみ酢のリブランディングで一定の成果が出ている」「需要増を受け、宮古島に加工工場を建設する」「インフォームスポーツの認証を取得した」「首里城正殿の復元完成式に向けて、新商品を投入する」「新たな琉球コスメブランドを立ち上げた」など、具体的な取り組みや活動成果を挙げるコメントが多く聞かれた。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1838B号 別冊特別企画『沖縄県~健康・美容産業~』(2026.6.17)で
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