特集【カロテノイド】 ルテイン・アスタキサンチン中心に、機能性表示食品600品以上
着色料や機能性原料として一般食品から健康食品、化粧品まで幅広く利用されるカロテノイド。一般食品では、製菓、製パン、飲料向けの着色などの添加物に利用されている。健食では、主に抗酸化作用が着目され、アイケア、認知機能、紫外線対策、フレイル対策製品などに利用が進む。化粧品では、着色や酸化防止剤の目的から、美白・抗シワなどの美肌用途で利用されている。自然界に存在するカロテノイド類は、約800種類以上が見つかっており、健食向けに利用される機能性成分は、ルテイン・ゼアキサンチン、アスタキサンチン、リコピン、β-カロテンなど10種類程度。カロテノイドは体内で生成できないことから食事やサプリメントから摂取することが推奨されている。主にカボチャやニンジン、トマト、パプリカなどの緑黄色野菜、マリーゴールド、藻類などから各社独自技術により抽出した原料を供給する。カロテノイドを大きく分けると、炭素と水素で構成されるカロテン類とカルボニル基や水酸基などの形で結合したキサントフィル類に分類される。カロテン類では、β-カロテン、リコピンなど、キサントフィル類では、β-クリプトキサンチン、ルテイン・ゼアキサンチン、アスタキサンチンなどが代表的。この他、健食ではクロセチン、フコキサンチンなどが利用されている。化粧品では、リコピン、アスタキサンチン、フィトエン、フィトフルエンなどが主に利用されている。
機能性表示食品の受理品数では、ルテインが327品と最も多く、「網膜の黄斑色素を増やす」等のヘルスクレームで、アイケア用途をメインとする。次いでアスタキサンチンが230品で、「目のピント調整機能」に加え「紫外線からの肌の保護」「中高年の一時的な疲労感軽減」など、多岐に亘るヘルスクレームで受理されている。そのほか、クロセチンが47品、リコピンが24品、β-クリプトキサンチン10、β-カロテンが5品と続く(6月現在.撤回除く)。カロテノイドの機能性や新規成分の研究は、国内外で発表されている。北海道大学大学院水産化学研究所らは2025年7月、海洋細菌Exiguobacterium属から希少カロテノイドを同定し、この化合物が、抗酸化活性や抗炎症効果を示すと発表した。また、2022年には米国立老化研究所が、カロテノイドの摂取は認知症の発生リスクを抑えると発表した。同研究所は、45~90歳の米国人男女7,283人を対象に約17年間、血中のカロテノイド類、ビタミンA、C、E量を分析し、ルテイン・ゼアキサンチン、β-クリプトキサンチンの血中濃度が高い群は、低い群と比べて認知症の発症リスクが減少することを明らかにした。
今年に入り、カロテノイド配合のサプリメントが各社から発売されている。アスタリールは、医療機関向けに、アスタキサンチンとNMNを配合したサプリメントを発売した。また、セリスタも医療機関専売品として、ルテイン配合のアイケアサプリメントを6月より発売。ニュースキンジャパンでは、アスタキサンチンを機能性関与成分とした同社初の機能性表示食品をMLMルートで販売する。オープンマーケットでは、ロート製薬の「ロートV5」シリーズが、通販、Dgs共に販売が好調で、2024年には累計1,500万個を突破しており、2025年度も前年比2ケタ増という。伸栄商事は、生協向けに『濃いトマトリコピン』を発売。近年のトマトジュース人気を背景に、リコピンをより強化した製品として開発した。リコピンに特化したサプリメントは珍しいという声もあり、今後は通販での展開も検討しているという。つづく
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