【調査データ解説②】 経営状況/設備投資状況/人手不足に対する取り組み

【経営状況】

上期営状況、3割超が「良かった」と改善

 今年上期の経営状況について、「良かった」との回答は30.2%で、昨年調査から5.6ポイント増えた。「悪かった」は、17.5%で1.4ポイント増加。「どちらともいえない」は、6.9ポイント減少して52.4%だった。「良かった」と回答した企業からは、既存顧客の受注増や、新規顧客の獲得が多かった。中には、「国内大型商品の受託が決まった」「新たに大口の受託加工の仕事が入った」「ロットの大きい新商品の受注が増収に繋がった」などの回答も複数あった。このほか、「新規ゼリー商品の受注が計画以上に増えている」「お茶関係の加工依頼が好調」などのほか、「台湾向け輸出製品の注文が伸びた」「インバウンド商材の生産量が増えた」など、海外輸出やインバウンドにおける回答もみられた。「悪かった」「どちらともいえない」との回答では、長引く物価高や、中国との外交問題による影響、中東情勢による経済悪化などへのコメントが多かった。また、「資材仕入の価格変動が激しい」「受託は好調だが調達コストが高騰している」「昨年より売上増を達成したが、仕入れ原価が上がっている」などの回答も目立った。今年下期の見通しは、34.1%が「良くなる」と回答。昨年調査より3.4ポイント減少した。「悪くなる」は10.3%で同8.6ポイント増加、「どちえともいえない」は、55.6%で同5.2ポイント減少した。つづく

 

【設備投資状況】

上期、45%が設備投資を実施 6社が新工場建設

 今年上期に設備投資を実施した企業は45.2%。具体的な設備投資内容(複数回答)は、「製造設備の増強」(42社)が最も多かった。次いで、「品質・衛生面の補強」(17社)、「研究設備の強化」(2社)と続く。「新工場建設」は6社が実施した。具体的な導入設備を聞くと、洗浄機、ベルコトンベア、混合機、造粒機、調合機、乾燥機、フリーズドライ機、抽出用タンク、グミ大型製造機、スティック分包機、液体充填機、Tパウチ充填機、自動カプセル検査機、太陽光パネル、金属探知機、インクジェット印字機 ――などの回答が挙がった。今年下期は半数近くの47.2%が「設備投資を予定する」と回答。上期同様に6社が「新工場建設」を予定している。つづく

 

【人手不足への対応】

「人手不足」は8割超、15%がAI技術を導入

 製造工場の人手不足は慢性化している。今回の調査で「人手不足」と回答した企業は32.5%。「やや人手不足」(49.2%)を加えると、8割超が人手不足に関する問題を抱えている。正社員の給与やパートの時給アップや、高齢者や外国人労働者の積極採用、リクルート活動の強化など、各社、様々な取り組みを行っているが、具体的な解決策に繋がっていない様子がうかがえた。また、業務効率の向上や省人化を目的に、工場等にAI技術を導入する企業も見られる。AI技術について、「導入済み」は15.3%だった。具体的には、外観検査機や、作業工程や在庫管理などのシステムを挙げる回答が多かった。「将来的に関心がある」との回答も半数を超えた。つづく

 

 

 

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