食薬区分「非医薬品リスト」に学名追加 イソリキリチゲニンなど、4品目を新規収載

 厚生労働省は5月28日、「食薬区分における成分本質(原材料)の取扱いの例示」の一部改正について都道府県等に通知、「非医薬品リスト」の内、植物由来物等の全品目に学名を追加した。見直しに伴う品目の「分割」や、新規品目の収載もあり、同リストの植物由来物等は改正前の819品目から846品目となった。「名称」は植物名の和名に統一した。食薬区分は、物の成分本質(原材料)について、通知で規定する基準に基づき、医薬品か否かを判断。その結果に基づき、「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト」(医薬品リスト)と、「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質(原材料)リスト」(非医薬品リスト)を例示している。厚労省では、品目の重複や基原植物の混乱といった指摘を受けて、専門家で構成するワーキンググループで議論。非医薬品リストの見直し作業を進め、昨年5月16日、「学名」の追加を中心とする改正案を公表、意見募集を経て、今回の改正に至った。

 

 「名称」は、植物の和名で統一する。和名がないものは、学名のカタカナ表記とする。「学名(ラテン名)」は、通知の別添として示した「記載整備の考え方」に基づき示した。見直し方針に基づき、アガリクスは名称を「ヒメマツタケ」、学名をAgaricus blazei Murrill、他名等を「アガリクス/アガリクス・ブラゼイ」とした。エキナケアは名称を「ムラサキバレンギク」、学名を「Echinacea purpurea(L.)Moench」、 他 名等を「エキナケア/パープルコーンフラワー/プルプレア」とした。他にも和名への統一によって、多数の品目の「名称」が見直された。また、指す範囲が広いことなどを理由に、複数の品目で「分割」を実施。アロエの場合は、「アオワニ」「アロエ・アフリカーナ」「アロエ・スピカータ」「バルバドスアロエ」に分割し、それぞれに学名・他名・部位等・備考を記載した。エルカンプーレの場合、2種類があるとして、「ゲンチアネラ・アルボロセア」(Gentianella alborosea(Gilg)Fabris)、「ゲンチアネラ・ニチダ」(Gentianella nitida(Griseb.)Fabris)に分割、それぞれ他名等に「エルカンプーレ/Hercampure」と記載した。インドアマチャやコジンなど、基原植物が不明として、「削除」されたものもある。

 

 今回の改正で新規に「非医薬品リスト」に収載したのは4品目。植物由来物では、緑藻の一種「クラミドモナス・ラインハルチー」(全藻)、一部の国の民間療法で用いられる「コウキクサ」(全草)、国内外で食経験のある「ミジンコウキクサ」(全草)を収載した。化学物質では、食品中にも存在する「イソリキリチゲニン」が新たに「非医薬品リスト」に収載された。医薬品リストへの追加は、「6-メチルニコチン」の1品目だった。つづく

 

 

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