特集【美肌】 睡眠・フェムケア・スポーツ市場との融合進む
「肌」をヘルスクレームに含む機能性表示食品の受理実績は累積1,271品に(撤回品を含む)。この1年で200品以上の新規受理があった。増加している要因としては、商品形態や関与成分、表示内容が多様で、ダブル・トリプルヘルスクレーム商品での採用が多いことにある。受理品を見ると、制度発足当初は“肌ケア”に特化した機能性表示が圧倒的に多かったが、今日では、「快眠」「ストレス」「整腸」「更年期」「スポーツ」「ダイエット」「月経前の〜」と組み合わせたダブル・トリプルクレームの機能性表示が主流に。大手CDMOによると、「美肌は多くのジャンルと親和性が高いことから、2番手、3番手の表示として選ばれることが多い」「比較的摂取量が少ない素材が多い印象。その点も需要に繋がっているのでは」などのコメントがあった。
「肌」ケア表示の関与成分はセラミド、ヒアルロン酸を筆頭に、アスタキサンチン、N-アセチルグルコサミン、GABA、クロロゲン酸、コラーゲンペプチド、スピルリナ、大豆イソフラボン、乳酸菌、バニリン酸、フィコシアニン、プラセンタ、プロテオグリカン、ベータカロテン、松樹皮由来プロシアニジン、ローヤルゼリーまで多岐にわたる。秋ウコンエキス(ハウスウェルネスフーズ)、月桃葉抽出物(丸善製薬)など、エキスを関与成分する受理品も。表示内容は肌の水分保持、うるおい・保湿力サポート、弾力維持から紫外線対策、肌の不快感改善まで。ブロッコリー、モヤシ、トマト、パイナップル、パプリカ、オレンジなど、生鮮食品の受理実績も30品を超えている。
市場には、保湿、抗酸化、抗糖化、抗炎症、抗紫外線、アクネ菌対策など、多種多様なコンセプトの美肌素材が流通している。数多の美肌素材が流通する中、素材自体のオリジナル性やエビデンス、機能性、ストーリーの独自性が強く求められている。機能性表示への対応は欠かせない条件となっている一方で、体感性や汎用性、明確なメカニズム、海外での流通実績も強みに。体感性に関しては、リポソーム・ナノ化など、原料加工による差別化(吸収性向上)のほか、コラーゲン、セラミド、プラセンタ、ヒアルロン酸、ビタミンCなど、市場を代表する美容素材との相乗効果研究による訴求力強化がある。一般食品や飲料分野での用途開拓では、汎用・呈味性とコストメリットを併せ持つ素材が求められる。
明確なメカニズムとしては、抗酸化、抗糖化機能が代表的。抗酸化では、アスタキサンチン、トコトリエノール、アムラ、還元型クルクミノイド、ベータカロテンなど。抗酸化機能を介した多機能性が特長で、肌の保湿・弾力性から抗紫外線まで、各社各様のエビデンスを蓄積している。抗糖化ではAGハーブMIX、トマト種子、桜の花、紫茶、マキベリーなどの植物エキスがある。糖化によって生成されるAGESが皮膚中に蓄積されることで肌の老化を引き起こすため、AGEs生成阻害作用、AGEs分解促進、食事中のAGEs吸着・排出など、多角度からの研究が進められている。つづく
詳しくは健康産業新聞1837号(2026.6.3)で
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