【話題追跡】 経口補水液に続く、猛暑対策食品が活況
厚生労働省による熱中症対策の義務化が施行されて6月で1年 を迎える。同省は、「熱中症予防基本対策要網」を設け、これらを怠ると企業には罰則も課せられる。この改正を受け、健食および飲料メーカーにも熱中症・猛暑対策製品の注文が増加している。特に注目が集まっている製品は、経口補水液、アイススラリー、パウチゼリーだ。経口補水液は、熱中症初期症状に最も多く利用されている。ナトリウムとグルコースの濃度を調整した飲料で熱中症向けの経口補水液として販売が許可されるためには、個別評価型病者用食品として消費者庁に申請し、許可を受ける必要がある。現在、経口補水液の販売は、大塚製薬工場、味の素など数社程度。4月には日健栄協が、経口補水液の普及を目的に記者会見を行い、業界初となる個別評価型病者食品の経口補水液を紹介するリーフレットを発行。消費者の間で、経口補水液の位置づけが明確になり、より身近な製品になっていくことが期待される。
今年に入り急上昇しているのがアイススラリーだ。同製品は、細かい氷の粒子が液体に分散した状態の飲料で、通常の氷よりも体の内部を効率良く冷やす。1996年にロッテが『クーリッシュ』を発売し「飲めるアイス」としてヒットし、これらの技術を応用し大手製薬企業が開発に着手。熱中症対策義務化と共に各社、開発を強化している。大塚製薬や大正製薬では、『ポカリスエット』や『リポビタン』シリーズのアイススラリーの販売が好調という。特に、建設現場や工場作業を伴う企業向けの一括購入が多いようだ。今年だけでも、イオンや伊藤園、UHA味覚糖、赤穂化成なども相次いでアイススラリーを発売。低価格製品や麦茶によるミネラル補給、海洋深層水の塩分配合など各社独自のマーケティングや成分を開発に生かしている。飲料受託メーカーには、独自成分配合のアイススラリーOEMの依頼が増えているという。つづく
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