特集【血管ケア&血流改善サポート〈夏の冷え対策〉】 毛細血管が健康指標の1つに、盛り上がる周辺市場
加齢をはじめ、栄養バランスの偏った食事、運動不足、不規則な睡眠時間、喫煙、過度なストレス ―― などに起因する身体の酸化や糖化によって、血液はドロドロとなり、血管の内皮細胞が機能低下を起こし、血管の柔軟性は崩れ血流停滞を招く。さらに血液が十分届かず、抹消の毛細血管が消失する「ゴースト血管」状態に陥るなど、現代人の多くは血管を病む危険性にさらされている。血管の健康状態の低下は、動脈硬化をはじめ、脳卒中や心筋梗塞、糖尿病、認知症などの生活習慣病から、肩コリ・腰痛、疲労、冷え症状――まで、様々な疾病の要因となることが明らかとなっている。近年は、非侵襲で指先の毛細血管の形状や濁り、血流量などを可視化できるスコープの開発も日進月歩。リーディングカンパニーのあっと社では、業界初の自動毛細血管スコープをこのほど上市した。同社の武野社長によると、毛細血管で重要なのは、血流量よりもむしろ、毛細血管の構造(本数・長さ・太さ・透明度・ヘアピン度)という。毛細血管の測定・解析が健康指標の 1つとして評価され、現在は自治体や大手企業、小売店の連携による社会実装のフェーズを迎えていると語る。
“血管ケア”の重要性に対する注目も年々高まっている。機能性表示食品(取下げ除外)では、血管・血流・冷えで検索した結果、5月12日時点で284品となり、昨年同時期からは45品増加した。主な機能性関与成分をみると、血管領域では、カツオ由来エラスチンペプチドが27品で最多。次いで松樹皮由来プロシアニジン B 1及び B 3が15品で続く。血流領域では、ヒハツ由来ピペリン類が63品で断トツ。次いでイチョウ葉由来のフラボノイド配糖体およびテルペンラクトンが29品、モノグルコシルヘスペリジンが25品、納豆菌由来ナットウキナーゼが18品、カメリアサポニン B 2が 4品となっている。冷え領域では、紅参熟成エキス(ジンセノサイドRb1、ジンセノサイドRg3(S))、ジンセノサイドRg2(S))が 4品でトップ、次いでショウガ由来ポリフェノール(6-ジンゲロール、6-ショウガオール)が 3品、黒豆ポリフェノール、みかん混合発酵茶葉由来ヘスペリジンが各 2品で続く。今年3月には、東洋新薬が松樹皮由来プロシアニジンB1及びB3を機能性関与成分とし、日本初の“血液のサラサラ度”指標の機能性表示食品に受理され、話題を集めた。
一方、指圧効果や温熱効果を介して、体の外側から血流改善にアプローチするNonFoods分野は好調に推移。“温活”の定着を受け、“夏場の冷え対策”の重要性も浸透。温熱商材の老舗メーカーであるトラストレックスやフジカでは、「自律神経バランスの調整や快眠、常に免疫力を高めておきたいと考える健康意識の高い人が増えており、夏場でも温熱商材の売れ行きは堅調だ」とコメント。さらに、注目分野が2022年10月、42年ぶりに新設された家庭用医療機器「家庭用遠赤外線血行促進衣」、いわゆるリカバリーウェアと呼ばれるアイテムだ。昨年には流行語大賞にもノミネートされ、大手アパレルも含め多くの企業が参入している。日本リカバリー協会によると、2025年の休養ソリューション(衣)市場は2,708億円と発表している。つづく
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