特集【スポーツニュートリション】 プロテイン、 差別化原料が続々

 東京都が都内に在住する18歳以上の1,448人を対象に実施した「都民のスポーツ活動等に関する調査」によると、スポーツ実施率は67.5%で前年より4.2ポイント上昇した。スポーツや運動の実施理由は、1位が「健康維持・体力づくり」と最も多く77.8%。2位の「運動不足解消のため」も6割を超えた。こうした中、スポーツニュートリションの製品開発は活発だ。本紙が昨年12月に実施した健康食品受託加工・製造調査で、受注件数が伸びている商品カテゴリーにおいて、「スポーツニュートリション」は、「美容・美肌」「ダイエット」に続く3位を獲得。3年連続でトップ 3入りを果たした。人気受注素材ランキングでも、プロテイン、アミノ酸はトップテンにランクインしている。

 

 アミノ酸は、筋肉の材料となるアミノ酸、持久力に関わるアミノ酸、運動後の筋肉リカバリーに役立つアミノ酸など、それぞれの成分特長や利用法について、情報収集が以前に比べ容易になったこともあり、ライトユーザーの利用に繋がっている。アルギニン、クレアチン、L-シトルリン、L-カルニチン、HMB、β-アラニン、GABAなどのほか、必須アミノ酸 9種類を含むEAAなどのブレンド原料が流通。世界中で人気のクレアチンは、複数の原料サプライヤーから、「国内供給量が伸びている」とのコメントも。また、ホエイプロテインが米国をはじめ、ブラジル、インドなどでも需要が増え、価格高騰が続く中、「アミノ酸原料への問合せが増えている」「BCAA、EAAの注文量が多くなっている」などの声も聞かれた。近年は、猛暑・酷暑日が増え、「アイススラリー商品開発の相談が目立つ」「水分、電解質補給飲料が伸長した」といったコメントも目立った。

 

 プロテインは、ホエイ由来や大豆由来のほか、エンドウ豆、ソラ豆、ライス、ビール粕、パン酵母、ナッツ由来など、特色ある各由来原料が流通。加えて、高純度に精製された「クリアプロテイン」や、牧草を食べて育った牛を原料とする「グラスフェッドプロテイン」、腸への負担を和らげるプロテイン、美容効果も期待できるプロテインなど、高付加価値化が加速している。また、プロテインの吸収率を高めるなど、併用することでシナジー効果が期待できるサポート素材の提案も目立つ。販売メーカーによる新商品投入は活発で、価格や容量、由来原料、溶解性、摂取量、フレーバーの種類などで差別化。機能性表示食品のプロテインや、製品中のタンパク質レベルを測定する「インフォームドプロテイン認証」を取得した商品などもある。フィットネスジムやドラッグストアチェーンのPB商品も増えている。

 

 主要メーカーの明治は、プロテインブランド「ザバス」(粉末品・飲料・ヨーグルト・バーなど)シリーズを展開。同社によると、2025年のプロテイン粉末品市場は前年比微増の約860億円で推移しており、「商品増加による競争激化や、物価高を背景に消費の節約志向も高まり、成長が鈍化している」とみる。一方、「プロテイン未利用者はまだまだ多い。ユーザーの間口を広げていきたい」と話す。ドン・キホーテを展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは、2024年から店内にプロテイン自動販売機を設置。様々なプロテインを100円で試飲でき、設置数は100店舗を超える。同社では、「売り場におけるプロテイン商
品の購入に繋がっており、市場成長率を上回る売上で推移している」という。つづく

 

 

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