特集【DHA・EPA】 サプリ・一般食・ペットまで世界規模で市場成長続く
米国EPA・DHAオメガ3業界団体Global Organization for EPA and DHA(GOED)の試算によると、2024年の世界の原料市場規模は23億8,000万ドル(前年比10.2%増)(2025年版は7月公表予定)、2025年の最終製品の世界市場は554億ドル(同2.5%増)と、原料と最終製品とともにマーケットサイズが拡大している。「世界的なインフレの影響を受け、主な成長地域は、引き続き新興市場だった」としている。GOEDパートナーのPatternで行ったAmazon USの業績と消費者の行動調査では、2025年のeコマースにおけるオメガ3サプリメント市場は、世界全体で84億ドル(1兆3,409億円)となり、Amazon USだけでも推定6億7400万ドル(前年比18%増:1,076億円)と拡大が続いている。要因については、「パーソナライズされたプレミアムオメガ3製品への需要増」「オキアミや藻類由来の原料への関心の高まり」「グミ、ミニサイズ、ターゲットを絞ったフォーマットの人気が上昇している」点などを挙げている。
一方、国内市場をみると、健康維持の定番サプリとして中高年層を中心に底堅い市場を形成している。DHAサプリ市場を牽引するサントリーウエルネスでは、『DHA&EPA+セサミンEX』が愛用者250万人超(2023年12月時点)、累計販売本数8,000万本超(2003年〜2023年12月時点)で推移。市場では、機能性表示食品をはじめ、子供向けドロップグミやゼリーなども売れ筋に。今回の取材では、「シリーズ品のひとつだが、リニューアルする他の商品と異なり、発売以来、売上が落ちない定番商品」(医家向け販社)、「睡眠訴求の通販商品でリピーター中心に年々売り上げが伸びている」(通販企業)、「乳製品に導入し、美味しさと健康の両立で引き合いが順調」(乳製品メーカー)などの声がある。機能性表示食品については、2023年のさくらフォレストの措置命令を受け、同一の機能性関与成分および科学的根拠となる88品目全て撤回申出を行ったことが影響し、2022年度47品目、2023年度30品目、2024年度8品目と受理数が激減しているが、2025年度はPRISMA2020対応を中心に11品目と復調の兆しを見せている。
代表的なヘルスクレームとして、中性脂肪抑制や脳機能改善が認知される。直近1年では脳機能改善の受理が5品と年間の半分を占め、睡眠の質向上や、肌の保湿性を訴求した受理など新たな領域の受理も見られる。アイケアや関節サポート、末梢体温とのダブル・トリプルクレームなど拡大が進む。加齢に伴い食が細くなる傾向や、食の「簡素化志向」が高まっている傾向で、DHA・EPAを摂取する機会が減少するなど深 刻化する“魚離れ”に対し、DHA・EPAを効率的に摂取できるサプリメントの活用が広まっている。さらに、栄養強化型の乳製品や卵、肉のほか、バーやグミといった製菓を含む一般加工食品用途での製品開発も進展している。つづく
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