【話題追跡】 中東情勢混乱、 資材高騰・不足で健食市場にも打撃
米国によるイラン攻撃に伴うホルムズ海峡の閉鎖に伴い、原油を輸入に頼る日本では、原油不足を見越したナフサの価格が高騰、ナフサを原料とする化学製品も例外なく価格が高騰している。今回、本紙編集部では、健康食品の受託製造事業者に緊急調査を実施した結果、アルミやフィルムなど資材関連を中心に悪影響が出ていることがわかった。各社のコメントから、三方シールに使用されるアルミの価格は20%程度、フィルムの価格は30%程度、接着剤の価格は50%程度の値上げとなっているという。また資材メーカーからの納期については、現行の注文量で即納品されたという企業、1~2ヵ月程度遅れが見られているという企業など、ばらつきが見られたが、ほとんとのメーカーでは、今後のリードタイムは伸びる可能性が高いとコメント。新規の注文には対応できないと回答されているという企業も多かった。
各社ではブランドオーナーに前倒しの注文を依頼、また資材納品に併せて早めの製造などで対応しているといい、製造計画にも狂いが出ているとのこと。飲料受託製造事業者からは、加熱殺菌にボイラーを使用しており、重油の価格高騰や納期が読めなくなっているとのコメントも聞かれた。この他にもインクやパレットに製品を固定するラップ、工場で使用するゴム手袋などの値上げや不足が起きているとのことで、製造現場には焦りや混乱の色が見られる。受託製造事業者の中には、資材費の値上げ分を素早く取引価格に転嫁できない企業も少なくない。「事態が長引けば、経営自体に影響を及ぼす可能性も出る」といったコメントも聞かれた。今後は受託製造事業者に留まらず、ブランドオーナーにも影響が広がっていくと予想され、製品価格への転嫁が消費者の購買欲低下にも繋がりかねず、健康食品市場全体にも影響を及ぼす危険性も孕んでいる。つづく
詳しくは健康産業新聞1835号(2026.5.6)で
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