特集【コエンザイムQ10】 機能性表示140品超、新ユーザー獲得も
CoQ10は、強い抗酸化作用を有し、生命維持に必要なエネルギー産生に関わる補酵素として重要な役割を果たす。25年前の2001年3月、食薬区分の改正により食品として利用可能になった。業界団体・コエンザイムQ協会の山本順寛理事長は、「サプリメントとして効率よくCoQ10を摂取できるようになり、研究者のみならず、CoQ10のすばらしさを多くの
方々に知って貰いたいという熱意に溢れいた」と当時を振り返る。「長年に亘りCoQ10が健康食品業界で利用されているのは、CoQ10を摂取して何らかの健康効果を感じた人達がいて、継続率が高いから。これがCoQ10の凄さであり、魅力である」と強調する。
市場では、「酸化型」と「還元型」の 2種類のCoQ10原料が流通。「酸化型」は、体内で還元型に変換され、各臓器に運ばれ利用される。乳化技術や包接技術により水溶化させることで、体内での吸収性を高めた原料などがある。「還元型」は、体内での変換の必要がなく、体内で効率よく力を発揮するといった特長を持つ。世界で初めて還元型CoQ10の大量生産技術を確立させたカネカやペトロユーロアジアが還元型原料を取り扱う。カネカは、国内外で還元型CoQ10の原料・OEM供給を展開。機能性表示食品対応素材としての利用が進み、「疲労感軽減」「睡眠の質向上」「お口の潤い維持」「肌のうるおい維持」などに加え、「肌のターンオーバーの維持」が謳えるようになり、採用件数の増加に繋がっている。
「酸化型」の主な原料サプライヤーは、オリエンタル酵母工業、横浜油脂工業、三菱ケミカルなど。原料価格はキロ当たり6~8万円前後。オリエンタル酵母工業は、日清ファルマが手掛ける健康食品事業を4月1日付で吸収分割により承継。引き続き、CoQ10事業に注力していく。水溶化CoQ10の「アクアQ10」シリーズを手掛けており、「汎用性「吸収性」「安定性」を差別化に提案を進める。横浜油脂工業は、顧客ニーズに合わせて、乳化・水溶化粉末・原末の3種5アイテムを供給。機能性表示食品対応原料の取り扱いも開始。「疲労感の軽減」といったヘルスクレームが謳える。
流通する最終製品は、美容、抗疲労を訴 求した製品が多い。ここ1、2年は、NMN、5-ALAといった話題のエイジングケア素材を主成分とした製品と一緒に利用されるケースが目立つ。原料サプライヤーからは、「抗酸化素材として認知が高くメジャー素材のCoQ10が選ばれている」「CoQ10は主剤から副剤まで幅広く使用できる点が強みになっている」といった声が聞かれ、新たな顧客獲得に繋がっている様子がうかがえた。この他、「妊活サポート向けに利用されている」「ミトコンドリアの役割が注目され、CoQ10の問合せが増えている」などの声も聞かれた。
食品形態への利用も進んでおり、「美容おやつ」シリーズを展開するマツキヨココカラ&カンパニーは、昨年11月か還元型CoQ10配合のタブレット品の販売を開始。カネカ食品は、還元CoQ10を配合したヨーグルトやドリンク、グミなどを販売しており、グミシリーズは好評だという。今春には還元型CoQ10配合のドリンクタイプのヨーグルトとグミを上市。日常使いの製品を通じて、さらなる認知拡大を図る。つづく
詳しくは健康産業新聞1834号(2026.4.15)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら