特集【免疫サポート】 通年で”免疫ケア”が定着
コロナ禍を経て、免疫に対する関心が一気に広がった。本紙が実施している健食受託加工・製造調査の「受注件数が伸びている商品カテゴリー」で、「免疫サポート」は昨年12月の調査で4位だった。2023年(12月)、2024年(12月)も同じく4位に。需要が急伸した2021年の1位から順位は下がっているものの、免疫対策に対するニーズが継続していることがうかがえる。こうした背景には機能性表示食品の存在が大きい。「健康な人の免疫機能の維持に役立つ」旨の機能性表示食品は2020年、キリンホールディングスが開発した『プラズマ乳酸菌(L. lactis strain Plasma)』で初めて受理された。
その後、アサヒグループが展開する『L-92乳酸菌(L. acidophilusL-92)』、キューピーが展開する『酢酸菌GK-1(G. hansenii GK-1)』を機能性関与成分とした機能性表示食品が登場。その後、神戸製鋼グループのミカレアが開発した『ユーグレナグラシリスEOD-1株由来パラミロン(β–1,3–グルカンとして)』を機能性関与成分としたサプリメントが受理された。藻類原料として初の免疫表示で、従来の「pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)」を起点とした作用機序とは異なり、「免疫細胞(単球、ナイーブT細胞)」が関与することを表示した初の届出となった。昨年は『ラクトフェリン』(森永乳業)、『CRL1505乳酸菌(L. rhamnosus CRL1505)』(東洋新薬)、今年に入り、『乳酸菌 シロタ株((L. カゼイ YIT9029)』(ヤクルト)、『L. bulgaricus OLL1073R-1 およびS. thermophilus OLS3059』(明治)を機能性関与成分とした機能性表示食品が受理された。免疫領域の機能性関与成分は8成分となり、累計受理件数は200品を超えた。
受理数が最も多いキリンホールディングスは、『プラズマ乳酸菌』関連事業が好調に推移。2025年の年間販売金額は前年を上回る280億円を達成した。季節ごとの体調管理ニーズに合わせて「免疫ケア」の重要性を継続的に発信。ユーザーの拡大に繋がった。アサヒグループでは、“わたしにピースな免疫ケア”をキャッチコピー
に、専用サイトを立ち上げ、グループ横断でブランド構築を進めている。
日常における“免疫ケア”が広く浸透し、機能性表示食品以外にも、免疫領域における機能性のエビデンスデータを有するサプリメントなども堅調だ。ヒメマツタケ、メシマコブ、霊芝、ローヤルゼリー、キャッツクロー、植物多糖体、米ぬかアラビノキシラン、カムカム、パフィア、フコイダン、有機ゲルマニウム、フルボ酸、ビタミンC――など、特色ある機能性素材が利用されている。機能性表示食品の増加に伴い、販売チャネルも拡大。クリニックなどの医家向けルートや、ネットワーク販売などに加えて、通販、相談薬局、ドラッグストアなどのオープンマーケットにも広がりを見せている。つづく
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