ZOOM UP【抗糖化】 糖化ストレスの新たなアプローチ、アルデヒドトラップ作用に脚光

 糖化は、タンパクと糖が結合して起きるメイラード反応。糖化によって生成されるのが終末糖化産物(AGEs:Advanced Glycation End Products)と呼ばれる数十種類の化合物群で、AGEsには、蛍光性・褐色変化・タンパク同士の架橋形成などの特性がある。皮膚や血中、骨中、脳、毛髪にも影響を及ぼし、動脈硬化や糖尿病性血管障害、骨粗鬆症、網膜症・腎症などの糖尿病合併症リスクの増加にも繋がるとして、生活習慣病対策や健康長寿実現の観点からも糖化対策は非常に重要なポジションに位置付けられている。また、AGEsは糖だけでなくアルコールや脂質代謝物のアルデヒドからも生成されることもわかってきた。

 

 同志社大学生命医科学部 糖化ストレス研究センター 客員教授の八木雅之氏によると、「アルデヒドについては、それ自身が血管内皮細胞のアポトーシスを誘すると同時に、AGEs生成の前駆体(中間体)となり、糖化を進める要因のひとつ」としており、糖化ストレス対策の重要なキーワードとなっている。食後に血糖値が急激に上昇する「血糖値スパイク」下で、メチルグリオキサール(MGO)などのアルデヒド類が生成されるが、これらのアルデヒドに対し、化学的に無害化(トラップ)することが糖化対策には重要で、これをアルデヒドトラップと呼ぶ。今後新たな糖化対策素材のキーワードになり得るとして期待が寄せられている。

 

 国内で「抗糖化」の関連商品が登場してから15年以上が経過し、ある消費者認知調査では約80%が「抗糖化を知っている」状況に。企業も糖化にフォーカスした商品開発を進める。今年1月にライオンが発売した『システマ ハグキプラス プレミアム ハミガキ』は、歯ぐきの炎症の一因となる糖化を抑えて歯周病を防ぐ有効成分「グリチルリチン酸ジカリウム(GK2)」を新たに配合。歯周病を防ぐなど、8つの機能をアピールしている。

 

 MTGが今年5月に発売を予定しているのが“糖化”、“酸化”、“バリア機能”の低下に着目したインナーケアドリンク『ReFa SKIN ACTIVE PL』だ。肌の潤いとバリア機能を内側から支える機能性関与成分「ロダンテノンB」「リンゴ由来プロシアニジン」「パイナップル由来グルコシルセラミド」を業界で初めてトリプル配合した機能性表示食品。サポート成分としてプラセンタも配合した贅沢処方で、「糖化ストレスを軽減することにより肌の潤いを保持する。紫外線刺激から肌を保護するのを助ける。肌の潤い(水分)を逃がしにくくし、肌のバリア機能(保湿力)を高める(抜粋)」旨を表示する。糖化対策商品では、第一三共ヘルスケアダイレクトが販売する「リゲイン トリプルフォース」(指定医薬部外品)も人気を得ている。つづく

 

 

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