ZOOM UP【ビルベリー(ブルーベリー)】 スマホ・ゲーム対策、推し活テーマに若年層開拓加速
昨夏、北欧産ビルベリー果実が大暴騰した要因としては、冷害による不作、円安、投機、ピッカー不足(入国制限による人手不足等)、北米産ブルーベリー不作の余波(生鮮での代替品)、サプリ用果実の買い負け――など、複数の要因が歪な形でリンクした結果。「果実購入量は例年の10分の1 、それを倍近い価格で仕入れた」「在庫との兼ね合いを見つつ、既存ユーザーの使用量を分析して高値で購入した」とするコメントがある一方で、「昨夏のニュークロップは購入しなかった。ビジネスにならない」とするサプライヤーもあった。本紙の推計では、昨夏のニュークロップのみを原料にした場合、1.5倍~2倍のキロ価格になることが予想される。サプライヤー各社はもれなく値上げを強いられる状況ではあるが、「昨秋まで在庫消化し、11月に値上げした」「耐えていたが、今年1月に値上げに踏み切った」「5月からエキス価格を改定する」など、そのタイミングは各社各様。既存顧客優先の対応、大口顧客の販促キャンペーンの調整依頼などで急場を凌いでいる。
今夏の果実価格が落ち着いたとしても、すぐにエキス価格に反映されることは考えにくい。過去にも、ビルベリーの価格が高騰したことは幾度かあり、その際、決まって異なるベリー類を混合した偽原料が「ビルベリーエキス」として出回る。東京都が薬学会で「アントシアニン構成がビルベリーのパターンと異なる商品が確認された」と報告したこともある。そのため、北欧産ビルベリーのサプライヤーでは、アントシアニンの組成分析表の提示はもとより、原産地証明書を提供、DNA判定の結果を保証するなど、“本物のビルベリー”を証明している。
ビルベリーサプリメントを取り扱うブランドオーナー(20社)へのアンケート調査では、約半数が値上げを実施あるいは検討していることが分かった。ビルベリーの某大手ブランドでは、専業ならではの強みを生かし、価格据え置きで展開しているケースも。アンケート調査で見えてきたのは、日本市場におけるアイケア素材としてのビルベリーの根強い人気。当然ではあるが、ルテイン、アスタキサンチン、カシスなどとは“別物”として商品化されており、切り替えを検討しているケースはほぼなかった。このような市場環境の中、SNSでバズったサプリメントがある。ディーエイチシーが販売する『速攻ブルーベリー』だ。“推し活グッズ”として、 若年層を中心にSNSで情報発信され、急速にユーザーが広がっている。ライブや舞台鑑賞の前に『速攻ブルーベリー』を活用するアイデアが広まり、「特定のアーティストのファンコミュニティでは、コンサート準備のチェックリストに同商品が入っている」という。ディーエイチシーでは「ライブ会場周辺やホテルでサンプリングを実施し、さらなる認知拡大を図っている」とする。つづく
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