特集【カプセル技術】 製品開発の高機能化に寄与、新カプセルも
カプセル製剤の採用がグローバルで拡大している。 調査会社Fortune Business Insights「空カプセル市場規模、シェア及び業界分析」によると、世界の空カプセル市場規模は、2025年に36億7,000万米ドル(約5,833億円)と評価。2026年の39億1,000万米ドル(約6,214億円)から2034年までに65億8,000万米ドル(約1兆459億円)、予測期間中の年平均成長率(CAGR)6.74%と予測されている。背景には、高齢化社会における栄養補助食品の需要増加や、食品産業における空カプセルの成長などがある。コロナ禍における免疫への関心の高まり以降、世界的にサプリメント開発においてカプセル製剤の採用が増加傾向にある。
サプリメントにおけるカプセル製剤開発のメリットは、ニンニクやトウガラシ(カプサイシン)など味や臭いで刺激の強いものをそのまま食べられる利便性や、内容成分の安定性の向上、1回当たりの摂取量の設計のしさすさ、取り扱いやすさなどがある。製造工程においては、充填する原料の酸化など品質劣化の原因と物理的要因が少ない点や、賦形剤を入れず高い比率で配合できる点などのメリットがある。カプセルメーカーは、素材や成分の特性に合わせて、様々な機能を付加し、サプリメントの高機能化をアシスト。新カプセルの開発や、液体と粉末の充填など新たなアプリケーションの提案が進む。
富士カプセル㈱は、これまで困難とされてきた水や水溶液を安定的にソフトカプセルに封入することに成功した新カプセル『WATERCAP(ウォーターキャップ)』を開発、提案を進めている。ロンザ㈱は、インナーカプセルとアウターカプセルによる二重構造の製剤設計が可能な『Licaps® DUOCAP®(リキャップスデュオキャップ)』を提案。“液体+粉末”“プロバイオティクス+プレバイオティクス”など異なる成分の組み合わせや、インナーカプセルに耐酸性カプセルを用いたデリバリーシステムなどを1カプセルに充填でき、様々な展開が期待される。東洋カプセル㈱は、50年以上に亘ってカプセル製造を提供する老舗カプセル剤メーカー。小児から高齢者をターゲットとした独自のユニバーサル製剤の研究にも取り組んでおり、新製剤『粒子状製剤』を開発している。キャタレント・ジャパン㈱は、液漏れの少ない植物性カプセル『ベジキャップ®』が国内外で高く評価されているほか、油脂系機能性分の体内吸収を高める『自己乳化技術』を応用した製剤提案も推進している。つづく
詳しくは健康産業新聞1833号(2026.4.1)で
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