特集【藻類由来素材】 藻活プロジェクト始動、米国で「SEA MOSS」定着など 市場拡大の下地整う

 米国では、「SEA MOSS(海草)」「SEA WEED(海藻)」が引き続きトレンドに。本紙が3月に実施した「ナチュラルプロダクツエキスポウエスト2026(アナハイム)&米国市場視察ツアー」では、「SEA MOSS」ブームの火付け役となった高級スーパー「EREWHON」(ロサンゼルス店)では、サプリやジェルがズラリと並ぶ。世界最大規模のドラッグストア「Walgreen」でも、クロレラ、スピルリナなどのマイクロアルジェはもとより、「SEA MOSS」製品が取り揃えられ、完全に市場に定着した様子がうかがえる。「ナチュラルプロダクツエキスポウエスト」の会場でも、サプリメントのほか、グミ、ハイドレーション(電解質ドリンク)が展示され、「SEA MOSS」のバリエーションが急速に広がっている。「多くのジェルや飲料は、藻特有の風味をマスキングする工夫がなされている」という。

 

 日本の健康食品市場における藻類のニュースとしては昨年末、多業種連携による「藻活プロジェクト」が発足したことがある。海藻・微細藻類メーカーが小売業を巻き込み、競合企業の垣根を超えた協働プロジェクトとして話題を呼んだ。伊那食品工業、ニコニコのり、ピエトロ、フジッコ、丸井グループ、ユーグレナなど12社(2026年3月現在)が参画。小売・飲食と連携したポップアップイベントや、フラッグシップ商品の開発などを進めていく。現在、事務局の設立準備を進めており、「参画企業の拡充を図っていく」方針。藻類市場拡大の起爆剤としての期待が高まる。また3月には、Hondaが独自開発した微細藻類『Honda DREAMO(ホンダ ドリーモ)』で藻類ビジネスに参入したことも話題に。同社では今後、ブランドの使用権などを含むライセンス事業を展開していく計画。同社以外にも、環境対策(カーボンニュートラル)、バイオエネルギーとしての活用の観点から、異業種大手企業が水面下で研究開発を活発化しており、新規参入が続きそうだ。

 

 健康食品市場に流通する微細藻類は、「SDGs」「プラントベース」「植物性プロテイン・DHA」「栄養価」「素材のストーリー性」を強みに、近年台頭してきた素材も多い。DHA以外にも、エルゴチオネイン(スピルリナ)、5-ALA(クロレラ)、植物性ビタミンB12(ブルーグリーンアルジー、クロレラ)、パラミロン(ユーグレナ)など、特徴的な成分の探索も進んでいる。持続可能な栄養成分の供給源として学校給食、プラントベース素材としてヴィーガン食、世界的なブームでタイトな抹茶の補完素材(着色・風味)としての採用増など、微細藻類のすそ野は急速に拡大している。海藻類では、コンブ、モズク、ワカメを由来とするフコイダンを筆頭に、アオサ海苔由来ラムナン硫酸、フコキサンチンが代表的。フコイダンはドリンク・顆粒・錠剤・エキスなどのサプリメントから飲料・茶・飴・乳製品コスメに至るまで、多種多様なジャンルで商品化されている。医家向けサプリメントとしての流通実績も多い。コロナ禍においては、免疫対策素材として注目されたことに加えて、日本発の機能性素材として、海外市場の開拓が急速に進んでいる。つづく

 

 

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