特集【注目のアイケア素材】 デジタル社会&高齢化でニーズ広がる

 スマートフォンなどのデジタルデバイスの普及と高齢化で、目の健康が課題となっている。クロスマーケティングが2025年12月に発表した『目に関する調査』(20~79歳までの男女2,400人を対象)によると、「目について気になること」では、「視力の低下」が29.9%と最も多く、次いで「目のかすみ」が18.5%、「目がぼやける」が18.3%となった。「目のために意識的に行っていること」では、「目薬をつける」が40.1%と最も多く、「目に関するサプリメントを飲む」は7.4%だ っ た 。日本眼科学会によると、中高年の失明原因のトップは「緑内障」。次いで、「糖尿病網膜症」「網膜色素変性」「加齢黄斑変性」と続く。これらの疾病は、痛みなどの自覚症状がないため、日頃からのケアが必要とされる。

 

 こうした中、2025年 9 月、ロート製薬や慶応義塾大学、眼科医、国会議員らが集結し、産学官連携による近視予防フォーラムが始動。麹町大通り眼科の森紀和子院長は、「近視の進行抑制効果を持つ目薬が、国内で初めて発売されるほか、近視進行抑制のための医療機器、サプリメントなどの開発も並行して進んでいる」と話し、2025年を「近視進行予防元年」と宣言。「子供たちの目の健康を守るために支援や啓発活動を行っていく」という。

 

 緑内障や、視力低下、加齢黄斑変性は、食生活の改善で予防できるとされ、健食業界ではアイケアサプリメントの開発が活発化している。アイケアサプリメントで配合される主な成分は、機能性表示食品ではルテイン(ゼアキサンチン含む)、アスタキサンチン、アントシアニン、クロセチンなど。機能性表示食品以外では、松樹皮エキス、ビタミンAなどが利用されている。アイケア分野の機能性表示食品は、2月9日時点で750品を超え、年々増加傾向になっている。ヘルスクレームは、「眼精疲労」が最も多く、「目のピント調節」「目のコントラスト感度の改善」と続く。また、目は脳機能との相関性も強く、特にルテインは、「記憶力」「注意力」とアイケア機能とのWヘルスクレーム表示の製品も増えている。アスタキサンチンも「目のピント」に加え、「視力の維持」を謳えるヘルスクレームが登場。機能性関与成分では、ルテインが400件以上と最も多く、次いでアスタキサンチン、アントシアニン(ビルベリー由来、カシス由来)が100件以上と続く。

 

 アイケアサプリメントの剤型は、ソフトカプセルとハードカプセルが主流となっている。ルテインやアスタキサンチンは脂溶性のため、ソフトカプセルが適している。近年はリポソーム化技術の進展により、リポソームルテインも開発されている。さらに、ルテインの吸収性も高めた共結晶技術も開発され、今後の製品化が注目される。アントシアニンは水や酸の中では安定性が弱く、剤型が限られていた。そこで、ビルベリーやカシスに含まれるアントシアニンを安定化する技術が確立され、アントシアニン高含有のアイケアゼリーも流通している。アイケアサプリ市場は、通販やドラッグストアに加えて、コンビニやスーパー、医家向けルートでも流通が進む。グミサプリシリーズを展開するUHA味覚糖によると、アイケアのグミサプリはここ数年2ケタ増の売上で推移しているという。ロート製薬では「ロートV5」シリーズの2025年の売上高が、通販をメインに前年比2ケタ増と好調だ。ファンケルは、2月17日より新製品となる機能性表示食品『えんきんプレミアム』を発売。新たにE6CGを配合し、さらなる拡販を図る。つづく

 

 

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