特集【酵素・酵母食品】 市場規模485億円(前年比2%減)で足踏みも、”腸活”ニーズで注目度上昇

 コロナ禍以降、健康維持・体質改善を目的とした「断食(ファスティング)」への関心が高まり、酵素商材の利用が進んだ。一方、需要が落ち着いたことに加え、物価高による消費の冷え込みが重なり、2025年の酵素・酵母食品の市場規模は485億円(前年比2%減)に留まった。ここ数年の市場は、500億円手前で足踏み状態が続くが、過去のブームで大きな反動を経験しており、各社に慌てる様子はみられない。各社からは、「体感商材として、既存顧客の注文量は落ちていない」「ドラッグストアで販売しているが、棚落ちなく、定番アイテムになっている」「エステサロン向けに新規採用が決まった」など、明るいコメントが聞かれた。また、幅広い世代で“腸活”が浸透する中、「イベントや催事展で、酵素商材の反応が良い」「腸活目的で利用する人が増えている」といったコメントが目立ち、“腸活”サポート商材としてのニーズが高まっている様子がうかがえた。 

 

 酵素・酵母食品の主な原料・OEM事業者は、森川健康堂、機能性食品開発研究所、ミヤトウ野草研究所、越後薬草、暁酵素産業、大和酵素、ケルプ研究所、インターナショナルフーズ、澤田酒造、ミリアグループ、テルヴィスなど。各社、使用する原材料の種類や産地、発酵方法などのほか、発酵・熟成させる環境や期間などで差別化を図る。「原材料の産地指定」「有機JAS原料のみ使用」など、オーダーメイドに応じた仕込みを手掛ける事象者も少なくない。この他、各社からは、「機能性表示食品対応素材を加えた商品開発の相談が増えている」「輸出国のレギュレーションに対応した原料を開発。輸出事業を強化している」「地元での活動を増やした結果、認知向上に繋がった」「競走馬向けが伸びている」などの声が聞かれた。

 

 機能性研究では、腸内環境改善、血流改善、体温上昇、肌質改善、肝機能改善、睡眠改善、抗糖化、抗疲労、抗コレステロール、持久力向上などのほか、腸内細菌叢や免疫機能に及ぼす影響などについてのデータ蓄積が進む。新たな研究では、機能性食品開発研究所が、自社の植物発酵エキスにマイクロプラスチックの排出を促進する作用があることを確認した。つづく

 

 

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