【話題追跡】 サケ漁獲量65%減、培養技術活用など新たな取り組みも
サケ漁獲量の急激な減少によりサケ個体の価格高騰が続いている。「秋さけ沿岸漁獲速報」(北海道連合海区漁業調査委員会調べ:12月31日現在)によると、2025年の秋サケ沿岸漁獲量は、前年比約65%減の約561万尾に。サケの漁獲量は、北海道が全体の8割以上を占め、青森や岩手県などでも一定量漁獲されるが、総統計は大幅な減少傾向が続いている。サケの漁獲減を受け、白子、卵巣、鼻軟骨、皮などの未利用部位から開発する核酸、プロテオグリカン(PG)などの原料供給にも影響が出ている。既存在庫を切り崩しながら原料確保に奔走するPGの原料サプライヤーからは、「安定供給量を確保すべく、海外産サケの未利用部位に着目しているが、価格も高い割に量は少ない」との声や、「サケの母川回帰は4~5年で、昨年の漁獲量では3年魚が少なかったので、今年の漁獲減は想定内。来年以降3年後までがどうなるか次第」といった声が聞かれるなど厳しい局面にある。
核酸については、サケ由来からタラやニシンへの代替を模索する動きがある。受託・OEMメーカーからは「DNAの効果は下げず、価格も維持して新たな処方設計に変更したいとの依頼が増えており、DNAを配合する目的で使用していたサケ白子エキス末から、サケ白子とニシン白子のプレミックス原料に移行した」といった声や、「相次ぐ原料価格の値上げを受け、今後、サケ由来からタラ由来へ切り替える予定」などの声が聞かれる。安定供給量を確保すべく、海外産サケの未利用部位に着目しているが、価格も高い割に量は少ない」との声が聞かれるなど厳しい局面にある。培養技術を活用した新たな取り組みも。サケの機能性を追求する原料サプライヤーの㈱日本バリアフリーでは、培養魚肉開発を手掛けるシンガポールのウマミバイオワークスと基本合意書を締結し、生成AI技術を活用してサケの細胞培養を推進。健食・化粧品原料の安定生産や、生産効率によるコスト削減などを図り、持続可能な産業ビジネスの構築を目指す。つづく
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